要滝 吉滝
兵庫 香美町


 やまあそさんが但馬の吉滝周辺を歩くというので、我々も「いっちょかみ」。ハチ北道の駅へ向か
う。家を出た途端、大粒の雨がフロントガラスを叩く。
「これはあかんかもね。」
このところいい天気の日が少ない。毎日どこかで雷雨がある。

 9号線に出ると、やはり降っている。ところどころやんでいるが、道の駅に到着すると土砂降り。
車からも出られないほどだ。集合時刻の1時間前に着いたので、車の中でうとうと・・・。

 8時半頃、やまあそさん到着。車の中で今日のコースの説明を聞く。結局、行くだけ行ってみよ
うと、たぬき号で出発。やまあそさんは、ザックも持たず、軽装。お弁当などは自分の車に置いて
おくと言う。
「あっちの方は降ってないかもね。」
最近の雨は「馬の背を分ける。」というような降り方が多く、局地的である。今回もそうかもしれな
い。ただ、雨雲は後からあとからやって来ている。
一二峠のブナ「中は空洞や」 御廟

 まず、一二峠(ほいとうげ)へ向かう。瀞川滝へ行く折りに通った萩山から小代へ抜ける峠であ
る。そこには県下最大と言われる大きなブナがあるという。どんなブナなのかワクワクしながら車
を下りると、やまあそさんが叫んでいる。
近寄ると、無惨にも折れ、治療が施してある。どうにか生き残った幹には実がたくさん実っている。
中を覗くと空洞になり、ワイヤーで割れないように引っ張ってある。昨年8月31日の台風で折れ
たと説明にある。それ以上折れないように樹医によって治療はされているが、いつまでもつので
あろうか。webで折れる前の写真を見ると、とても立派なブナだ。
 8月に折れなくても、10月の23号台風ではたぶん折れていただろうが・・・。
 ブナのそばには「壱弐峠御廟」がある。
 
 村岡藩公山梨御廟のうちの第一廟所です。
 因幡国最後の守護で、村岡藩初代の中務大輔
 豊国(禅高)公を奉安します。


 墓標は五輪塔形式だったそうだが、削り取られてしまい、現在のようになってしまったとある。

 七美五郷(村岡、小代、射添、兎塚、熊次)の無難を念じて植えられたというブナの、あまりに
無惨な姿に一同ちょっとショックを受けながら、要滝へ向かう。
鈴滝 滝見亭
 小代のおじろんのそばを通り、細い道を行くと、川のそばに5,6台停められる駐車場があ
る。車を下りると川を挟んで細い滝が目に入る。
「これが鈴滝。」
なんで鈴滝っていうのかな?
 雨は降っていないが、いつ降ってきてもおかしくない空模様。ストックの代わりに傘を持っ
て歩くことに・・・。何かイギリスの紳士みたいやね。この辺りは久須部渓谷と呼ばれ、訪れ
る人もあるようだ。

 川を渡ると「滝見亭」というお食事処があり、その玄関先を通って要滝へ行く。道沿いにロ
ープで何か囲ってある。川の向こうには何やら洞窟のようなものも・・・。あとで見てみたが、
鉱山跡かもしれないね。
三段滝(二段目) 三段滝(三段目)
要滝

 滝の前は広場になっていて、右に三段の滝の下段、左に要滝がある。雨の後なので水量が多く、
迫力がある。要滝に横を上がると、釣り堀。何を釣るのかな?その上に三段滝の二段目があると
いうので、行ってみると、これも立派な滝。どうどうと音を立てて落ちていく。
 要滝の上はなめ滝になっていて、自然のウオータースライダー。水遊びしたいところだが・・・、
「そのまま滝まで落ちると危ないね。」
ミツバフウロソウ 意気揚々と歩くも・・・

 さらに進むと、標識があり、吉滝キャンプ場方面へ歩いていく。遊歩道なので広い道が続いてい
る。三人とも意気揚々。地形図にはキャンプ場でなく吉滝へ通づる道があるので、それを捜すが
草に覆われとても歩けそうにない。キャンプ場経由だとかなり時間がかかりそうなので、ここは要
滝へ引き返し車で吉滝へ向かうことに・・・。
こんなところ歩かれへん ヤマジノホトトギス

 ミツバフウロソウが耕作されなくなった田の畦に咲いている。滝の近くには大きなヤマジノホトトギ
ス。
 雨のあとなので湿度が高く、気温はそれほど高くないが汗が噴き出す。滝のそばに戻ると冷気が
心地よい。滝壺の周りの岩に何やら花が・・・、
「イワタバコのようやね。」
しかし、花まで遠すぎる。帰宅して、デジカメの画像で確かめるとやはりイワタバコだった。

 
うへ山の棚田
参道通行止めで迂回路を歩く 川沿いの迂回路

 吉滝へは小代へ通じる道を行く。砦址公園のそばを走り、日本の棚田百選のうへ山の棚田を眺め
ながらぐねぐねとした道をしばらく走ると、吉滝の駐車場に着く。

 コンクリートの道を少し歩くと、通行止め。代わりに新しい迂回路が作ってある。かなり急な仮設階
段を谷間まで下りると、川沿いに歩く。
吉滝

 駐車場からの遊歩道を合流すると、切り立った岩肌が眼前に現れる。その右に目をやると、
一条の流れ。橋を渡るとき、川の中を見ると岩にへばりつくようにイワタバコの花。
「あとで写そか。」

 滝の向こうにお社が見える。これが善滝神社やね。裏見の滝で、滝をいろいろな方向から
眺められるらしい。
 
銀滝 金滝

 吉滝の左に銀滝、右に金滝があり、岩の中から水が落ちている。善滝神社側から見ると、滝から
落ちるしぶきが涼やか。
裏側からの吉滝 善滝神社側から
 
善滝神社が祀ってある

 周りの岩肌にたくさんのイワタバコが咲いている。父たぬきが登って行って写真を撮る。続いてや
まあそさんも。二人の姿を下から見ているとなんとも滑稽。あとからやって来た親子連れは岩にへ
ばりつく男性二人をどう見ただろう(^^)。

 
イワタバコ満開
 予定していた山歩きはできなかったが、イワタバコに出会え、満足、まんぞく。ハチ北道の駅で
お昼ご飯を食べ、万灯の湯へ寄るやまあそさんと別れ、我々は帰路につく。
 その頃には、青空が拡がり、朝の雨がちょっと残念やったね。
地図はこちらをご覧ください


行った日 05 8/15(月)
行った人 やまあそさん、たぬき二人
2.5万図 村岡  


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