| 雪原に遊ぶ 氷ノ山スノーハイク |
| 兵庫県 鳥取県 |
| 三の丸から氷ノ山への雪原 ※ |
| 4年前、OAPさんに早春の氷ノ山へ連れて行ってもらった。そのとき以来、雪の三の丸が忘れられず、またあの雪原を 歩くのを心待ちにしていた。 中国道山崎ICでおり、29号線を北に走る。戸倉峠を抜け、若桜スキー場に向かう。舂米(つくよね)の手前で、頂上が 正面に姿を現した。頂上の避難小屋とトイレがよく見える。 途中、道路脇に道標がある。そばに案内板があるので車を停めて見てみると、伊勢道の道標だった。右京いせ 左や まとある。氷ノ山を越えてお伊勢さんにお参りした道だ。 雪解けか消雪装置かわからないが、道路に水が流れ、川状態になっている。車が汚れているので「きれいになってよい 」と運転手は喜んでいる。 8時過ぎ、集合の時刻よりずいぶん早くついたが、スキーヤーの車で駐車場はほとんど満車。ユースホステル前に停め 支度を始める。OAPさんたちは鳥取に入り、もうすぐ到着とのこと。 スノーシューを背中にくくりつけたが、何も持たない登山者を見て持って行かないことに・・。 そうこうしているうちにOAPさんたちが到着。少し上の駐車場に車を置き、準備をされるという。 リフト乗り場付近でしばらく待つ。 |
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OAPさんたちと合流し、軽くあいさつを交わし早速リフト乗り場へ。いったん車に置いてきたスノーシューをDQKに取りに 行ってもらう。切符を買う間に何とか間に合った。標高が高いので気温は低いはずだが、風もほとんどなく陽ざしが暖かい。 リフト乗り場は、スキーヤーやボーダーが並んでいる。大きなザックを背負った登山者の集団はちょっと異様。でも、ここか ら登る人はけっこういるので、係の人は慣れた感じで案内してくれる。 高所の苦手なたぬきは徐々に高度を上げるリフトに少し恐怖感を感じつつも真っ白な世界と眼下を軽快に滑り降りるスキ ーヤーに見とれ、いつの間にか恐怖心も飛んでいってしまった。前回は二つ目のリフトが動いていなかったので、急な雪の 斜面をOAPさんのキックステップについて登っていった。後から、あんな急斜面をよく登ったなと何度も思ったものだ。今日 は幸いリフトはまだ動いているので、この斜面を登らなくてもよい。内心、「ほっ。」それに疲労度もかなり違うしね。 リフトを降りると、やせた尾根。風がある。展望が広がり、何ともいい気持ち。さあ、雪の世界へしゅっぱーつ!しばらく急 なやせ尾根を登っていく。春を待つ小鳥の声がのどかに響いている 左側は90度に近い急な斜面、雪庇を踏み抜かないように歩かないと・・。 |
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| しばらく急斜面を歩くとなだらかな尾根となる。県境尾根だ。「この辺からすばらしい白い世界が始まるんや。」心が躍りだ す。トレースはあるものの、雪がよく締まっているのでどこを歩いても沈むことはない。「ええなー。」どきどきワクワク。「来て よかった。」 |
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県境尾根から三の丸への広い尾根も夏は笹原になるが、今は雪の下に眠っている。広い雪原はどこまでも白く明るく、全 く別世界にいるような錯覚にとらわれる。感覚が麻痺し、ゆめの中を歩いているようだ。雪は景色を変えるだけでなく、心まで も変えるのだろうか。北には三の丸から氷ノ山への稜線、突き出た赤倉山、その左に仏の尾と青が丸。大パノラマにしばし 酔いしれる。なぜか叫びたくなり、わけもなく歓声をあげる。 |
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| 振り返ると県境尾根にブナがいい雰囲気で立っている。「あっち方面にも行けそうやね。」 三角の三室山が近い。後山から舟木山、駒の尾、ダルガ峰も白い。鳥取の沖の山、東山は伸びやかに白いすそ野を広げ ている。いつまでもここで眺めていたい。 ほんとうにゆめの中にいるようだ。 |
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三の丸への広い尾根はところどころねまがり竹の先が出ている。今年は本当に雪が少ないようだ。 TQFさんが隠岐郡移動のMXFさんと交信している。続いて私、OAPさんと長い交信が続く。三の丸頂上の避難小屋前で 我々より少し前に出発した二人組の男性が食事の最中。前回は4月だったが、小屋はもっと雪に埋もれていたように記憶し ている。 南東に藤無山が霞んでいる。 |
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| 三の丸をすぎると北斜面にブナの森。そして頂上がよく見えるようになる。大段ヶ平から続くなだらかな尾根。古千本がち ょこんとのっている。この季節の氷ノ山は登山者よりも山スキーの人が多い。スキーを背中に背負って登り、下りは滑り降り るのだが、シュプールがたくさん残っている。シールをはずして滑る準備の人もいる。こんな雪原を滑り降りたら気持ちいい だろうなあ。ジェット機が白い航跡を残して碧空に吸い込まれていく。こんな景色を見られるなんて、なんと贅沢なことだろう。 |
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| 山頂直下の急登を登ろうとしたとき、生野の白岩山からIXW島田さんがCQを出しているので応答する。あちらも展望がい いそうだ。お昼もすみ、まもなく下山にかかるという。 すこし喘ぎながら登りきるとトイレと山頂小屋が大きく見えてくる。 |
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| リフト乗り場から2時間半足らずで山頂着。明るく暖かい。風もそれほどない。昨年夏に来たときにはなかった丸太の新し い標識が立っている。「こんなんあったかな?いつできたんやろ?」 山頂からは、すそ野を南北に広げた扇ノ山、その手前に青が丸、仏の尾。そして、氷ノ山越えから赤倉山、大平の頭、鉢 伏山へとつづくぶんまわし。東には妙見山から三川山に続く山嶺、兵庫丹波の山々は粟鹿峰がかすかに見える程度。千ヶ 峰、またに山は確認できる。 「雪があると山が近くに見えるねえ。」とOAPさん。残念ながら今日は大山が見えない。 景色に見入っていると、お腹が空いていることも忘れている。山頂小屋は満杯状態なので、トイレの風の来ないところでお 昼にする。 |
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ゆっくりお昼ご飯を食べ、下山にかかる。前回、こしき岩の下を巻いて斜面を歩くのにちょっと難儀したことを思い出す。OAP さんが一足先に偵察に行ってくださるが、こしき岩は越えられないようだ。となると、下をまくしかない。スノーシューを付け、斜 面を歩き出すも、急斜面のトラバースをスノーシューで歩くのは難しい。一歩一歩滑らないように慎重に歩を進める。しかし、思 うようにスノーシューは進んでくれない。というより自分の技術が単に未熟なだけ・・。(^^; |
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どうにかこうにかこしき岩をまき、尾根に出る。少しアップダウンのあるやせ尾根を氷ノ山越えをめざして歩く。山頂が少しず つ遠ざかり、周りの山々が徐々に高くなってくる。 |
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氷ノ山越え手前は広い尾根。ブナの林が続く。JMMさんは持参のそりをザックからとりだし滑っておられる。雪質の関係か、 あまり滑らないらしい。 山頂から1時間で氷ノ山越えに到着。鳥取県側に伊勢道の案内杭が立っている。昔の人は、こんな雪のあるときでもここを 越えてお伊勢参りをしたのだろうか。 ほとんど休憩なしでスキー場めざして下山。直下の急斜面がまたまた難所。先を行くOAPさんはすいすいと歩いて行かれる。 とても昭和19年生まれとは思えない。 と、突然JMMさんが転倒して笹の中へ。慌ててスノーシューを脱ぎ、ツボ足で足跡を下りていく。 |
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しばらく歩くと植林の急斜面。ツボ足では靴が沈むので再度スノーシューを付ける。「あれ?」父たぬきが何やら捜している。 トレッキングポールの先がなくなったらしい。新調したばかりなのに・・。そばに落ちていたが、すぐには付けられない。 「やっぱり安物買いの銭失いやね。」 |
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スノーシューを付けたりトレッキングポールを修理したりしていると、他のみなさんから遅れてしまった。スノーシューの後を追 いおりていく。 雪解け水の流れる谷を渡る。春の陽ざしを浴び、明るい谷だ。植林を抜け、別荘が見えると林道。先行のみなさんが待ってく ださっている。 傾きかけた陽ざしを正面に受けながら駐車場に戻る。 雪の氷ノ山は夏とは全く表情を変え、すばらしいスノーハイクが楽しめる。一度経験するとその魅力のとりこになり何度でも歩き たくなるところだ。 楽しい仲間と充実した1日を過ごせたことに感謝しつつ帰路につく。 ※OAPさんからご提供いただきました。 (^o^) |
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| 行った日 | 04 3/13(土) |
| 行った人 | JL3OAP・JM3JMM八木さんご夫妻 小林さんご夫妻 JN3TQFさん たぬき二人 (7名) |
| 山行タイム | リフト9:55〜リフト上の尾根10:10〜三の丸11:15〜 頂上12:15−13:30〜氷ノ山越え14:30〜駐車場15:50 |
| 地図 | エアリアマップ氷ノ山 |