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仏の尾は扇ノ山の東、鉢伏山の西に位置する山である。香美町小代区佐坊から登山道が
あるという。
国道9号線、春来峠の手前を左折、小代へ向かう。佐坊への標識に沿って車を走らせると
鉢伏山が正面に見えてくる。
佐坊は2年前に吉滝へ来たときに通ったところである。
「ここ見おぼえがある。」と父たぬき。
佐坊の村の中を通り、道が二手に分かれているところを左へ。そのまま道なりに走ってい
くと田んぼがあり、さらに走ると軽トラが数台止まって、何やら図面を見ている人も・・。
車を停めて、仏の尾の登山道のことを尋ねる。地元のおじさんたちばかりで、とても親切に
教えてくださった。
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| 仏の尾かな? |
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鉢伏山が近い |
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教えてもらったとおり、しばらく走ると、道が二手に分かれ、そこに車を置いておく。
左へ行けということだったので、チェーンのある林道を歩いて行く。路面にはトラックの新しい轍
が残る。見上げると切り立った岩壁。岩を採掘しているようである。
「赤い紐があるからそれが目印ですよ。」と言われたが、行けども行けども見当たらない。
それどころか、道はどんどん南へ伸びているようである。
「これでは青ヶ丸の方へ行ってしまうよ。」
「引き返そう。」
林道を戻り、途中にあった林道を歩いてみる。これは古い採掘場へ行くようで、これもだめ。正
面に瀞川山から鉢伏山、氷ノ山への稜線。
「「いい眺めやねえ。」 |
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| オレンジ色が鮮やかなフシグロセンノウ |
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畑地跡から登り始める |
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林道のわきには今年初めて見るフシグロセンノウのオレンジ色が鮮やか。
「今日はあきらめて、林道をもう少し走ってみよう。」
車に戻り、林道をもう少し先へ走ってみる。P816.5から東へ延びる尾根を取り巻くように走る
と、朝であった地元の方々と出会う。我々の車を見ると、がっくり、という表情。
「あそこに車を置いていたので、あの林道がわからなかったんやな、と思ってた。」と、丁寧に道
を教えていただく。
最初に教えてもらった道は下から来るとわかりにくく、さらに今は草が伸び、よけいにわかりに
くくなっているようだ。
ちょうど出会ったところからも行けるようで、心もとないと思われたのか、何度も何度も説明して
くださる。ほんとうに親切な方々と出会ったものだ。ありがとうございました。
教えてもらったとおり、車で少し走ると、畑地跡に出る。ここに車を置き歩く。きれいに整備さ
れた畑跡には、アメリカセンダングサが群生し、最近、耕作された形跡がない。
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| 農機具庫 |
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林道に咲くリンドウ |
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しばらく歩くと、農具倉庫があり、中には大きなトラクターが置いてある。ここから左の道を行きなさ
い、というので、右に上がっていく道ではなく、まっすぐな道をいくと、すぐにススキの中に道がなくな
り、さらに沼地が現れ歩行不能に。
「ここはちがうよ。」と引き返して、二つの倉庫の間を抜けると、ススキの生い茂った道がある。ほん
の数分で尾根にでる。ここから西へ歩くと、ここも開拓地跡で平たん地に出る。
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| 開拓地跡はススキの原っぱ |
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ブナが出てきました |
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平坦地のわきを歩いて行くと、ようやく山道となる。道は切り開かれ、赤いPPロープが下がって
いる。足元にはイワカガミの葉が多く、踏まないように登っていく。
高度が上がり振り返ると、眼下に先ほど歩いた開拓地地が見える。それにたぬき車も見えてい
る。視線を上げれば、鉢伏や氷ノ山。
「なかなかいい眺めやね。」
道は尾根から山腹をまき、南の尾根との出会いに向かう。なだらかな斜面にブナがあり、なか
なかいい雰囲気。
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| ユキザサの実 |
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急登が続く |
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ここからは急登になる。足もとに真っ赤なユキザサの実。おいしそうだけど食べられるのかな。
標高1050mあたりから、道はさらに急になり、
「山頂は、まだかな、まだかな」と言いながら登っていく。南側は植林されたヒノキが混じり、北側
は概ね自然林の尾根を登り切ると、仏の尾山頂(1227m)である。
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| 山頂 |
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山頂からは日本海が望める |
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根曲がり竹が刈り込まれ、山頂を囲むフェンスのようになっている。
三角点はなく、境を示すコンクリート製の標柱が埋まっている。丸太を半分に割ったベンチが
あり、そばにある石には民宿の名前が彫られていると父たぬき。
展望は北側だけで、日本海が望める。東の氷ノ山、西の扇の山は残念ながらまったく見えな
い。
北西へ竹が刈り込まれている。北の尾根へ向かう道だろうか。
山頂には昔お寺があったという。今は面影もないが、確かに山頂部は平坦である。朝、地元
の方に聞いたところによると、お寺にあった石(石仏?)は、半分にされ山の向こう側の村と佐
坊とに下ろされたという。この石は村のお宮さんに置いてあるというので、下りてから見てみる
ことにしよう。 |
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| ナナカマドの赤い実 |
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門の木? |
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今日は、oapさんとmxfさんが氷ノ山へ登っておられるはず。何度かコールしてみるが、応答
がない。周波数を変えると、聞き慣れたmxfさんの声。屋島移動のlwzさん、空山のegjさんと
交信中だがお二人の声は聞こえない。mxfさんたちは三の丸のやぐらの上でお昼ごはん中
のようだ。oapさんともお話し、下山にかかる。
山頂の入口には、扇ノ山と同じような門の木がある。それを見ながら山頂をあとにする。
下りかけた時、mxfさんと話していると、lwzさんの声が明瞭に聞こえる。山頂では全く聞こ
えなかったのに、ほんの10mも歩かないうちに聞こえるとは・・・。
そこで立ち止まってしばらくお話しする。矢問さんのところに携帯八木アンテナが届いたこと
もお伝えしておく。
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下る |
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往路と同じ道を下っていく。上りは急だったので周りの景色や様子をよく見ていなかった
のだが、ブナの多いなかなかいい道である。
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下山途中から鉢伏山・氷ノ山を眺める |
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開拓地跡が眼下に見えるようになると、前方に瀞川山から氷ノ山の連なりが一望できる。
「いい眺めやねえ。」
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| 開拓地跡におりてきました |
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開拓地跡に降り立ち、車を置いた畑地跡へ戻る。
林道にはオタカラコウの黄色が鮮やかだ。 |
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| 畑地跡 |
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佐坊にあった五輪塔など |
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農機具の前を通り、車へと戻る。
林道を降りるときに、朝見つけられなかった林道の入り口を確認する。入口には軽トラが置
かれ、朝出会った方が入っていかれたのかもしれない。よく見ると木の枝に赤いPPロープが
揺れている。
佐坊の集落で神社の場所と仏の尾にあったという石のことを尋ねると、親切に教えてくださ
った。
教えてもらったとおり、神社へ寄ってみたが、それらしきものは見当たらない。周りの石垣に
石仏と五輪塔が並べてあったが、それは山の上にあったものではなさそうだ。また、ゆっくり
調べてみたい。
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