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三十三間山は南北に長い尾根のほぼ真中にあり、尾根はアップダウンも少ない。1回目は能登
野から尾根に出て山頂まで歩き、倉見へ下った。2度目は積雪時に倉見からピストン。倉見への
分岐から轆轤山へ歩いていないので、南北に縦走することにする。
4連休の3日目、昨日までの好天はどこへやら、予報は午後から雨という。雨が降ってもそれほ
ど強くはないだろうと希望的観測で三十三間山へ向かう。
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| ここから登っていきます |
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急登の巡視路 |
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自転車を倉見峠から南へ入った林道途中に置き、能登野へ向かう。能登野周辺は田植えやそ
の準備に忙しい。能登野の墓地の駐車場が道沿いにあったので、通りかかった地元のおじいさん
に断りを入れて停めさせていただく。
車を置いたところから少し北へ歩いたところに巡視路の入口があり、そこから山へ取りつく。すぐ
近くには若狭の山でおなじみのトラテープもある。トラテープに意を強くし、歩きはじめると、五輪塔
か石塔の上部にある宝珠のようなものが転んでいる。すぐ上に石組があったのでもとはそこにあ
ったものだろう。
最初の鉄塔に出て巡視路を進むと、すぐ下に林道が見える。いったん下り林道を横切り小さな川
を渡って再び山へ入る。
巡視路は急登で、プラ階段も土に埋まっている。麓で出会ったおじいさんが
「ここはシカが多い。」と言われていた通り、シカの踏み跡が巡視路を横切っている。シカの食べな
いトリカブトがあちこちに繁茂している。このままいくと、トリカブトだらけになりそう。
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| 鉄塔から |
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尾根には古道が残っています |
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なだらかな尾根の出てしばらく歩くと鉄塔である。その先にもう一基鉄塔があり、墓地に停めた
車がよく見える。麓からもこの鉄塔はよく見えていた。
鉄塔を過ぎると巡視路は尾根から離れ、尾根の踏み跡と歩いていく。しばらくすると、よく掘れた
古道が現れる。 |
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| 点名桂 (488.6m 三等三角点) |
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電波塔跡への尾根を歩く |
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古道を歩いていくとなだらかなピークへ出る。三角点のあるピークで、点名桂(488.6m)であ
る。標高を書いたテープが木に巻きつけてある。よくやく電波塔跡までの半分だ。
三角点ピークからしばらく歩くと、北側が伐採され展望がよくなる。三方五湖や梅丈ヶ岳を眺め
ながら登っていく。 |
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尾根の途中から三方五湖を眺める |
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稜線は南からの風が強く、父たぬきは帽子を飛ばされないように押さえながら歩いている。駒ケ
岳方面の山々に雲がかかり、こちらにもそのうちやってくるかもしれない。雨が降ってきたらコース
を変更しないといけないかも。
尾根は道が不明になり、籔っぽくなって歩きにくい。歩きやすそうなところを選んで歩いていくが
枝の張り出しで歩きにくくなる。ちょっと沈んだ気持ちを足もとのイカリソウやチゴユリや
癒してくれる。 |
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| 林道に出ました |
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林道から尾根に取りつく |
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籔が薄くなり歩きやすくなると、電波塔跡が近い。跡に立っているアンテナが近くに見える。
車から2時間ほどで林道に出る。この林道は天増川から電波塔跡に通じているもので、三重
嶽から大日へ周回したときに歩いた道である。電波塔跡には寄らず、林道を歩いて三十三間
山への尾根に取りつくことにする。
林道の途中でおやつ休憩をしていると、電波塔跡の方から車が下りてくる。それも関東ナン
バーである。4WD車だが慎重に下りて行った。
案じていた雨もまだやってこない。三十三間山の斜面は濃淡の緑色で覆われ、何ともいい感
じ。のどかにツツドリも謳いだす。
林道から尾根への取りつきには標識があり、明確な踏み跡が続いている。林道までの籔の
道とはちがい、ずいぶんと歩きやすい。ルンルン気分で歩行が捗る。
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| 白いイカリソウ |
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雨が心配の空模様 |
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能登野からの近江坂と合流し、登り返してさらに歩いていく。足もとに目をやると、白いイカリソウ。
可憐な姿に足を止めて見入ってしまう。
P695あたりはちょっと迷いやすいところだが、以前よりも登山道は明確になっている。山全体の
印象がすっきりした感がある。これも鹿の食害のためか・・・。
Ca780の南は木がなく、草原状態。三重嶽から北へ歩いた時に見えた木のないところである。
天候がよければ、三重嶽が見えるはずだが、今回も雲をかぶって望めない。
千石山方面は雨雲が迫り、今にもこちらにやってきそうだ。 |
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雪の多さを物語る |
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このあたりは積雪が多いのか、三重嶽付近と同じように、雪の重さで木の根元から曲がっている。
それでも春になると芽吹き、空に向かってのびようとしている。木々の生命力にはいつも驚かされ、
元気づけられる。
ところどころに、美浜山遊会のプレートが下がり、三十三間山への道を示している。
バイケイソウの群落もあり、前に歩いた時には群生していなかったように思うが・・・。雨の中だっ
たので見つけられなかったのかも・・・。
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若いブナの木々の中を歩いて三十三間山へ |
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P838付近からブナが多くなる。若い元気なブナが多く、足元には芽を出したブナの赤ちゃん。踏まな
いように歩いていく。
頂上に近くなると、見なれた葉っぱが登山道に多くなる。
「カタクリ!」
咲き終わったカタクリが一輪、ブナの根元で風に揺れる。三重嶽や大日付近にあるのにここにないの
はおかしいなあ、と言いながら歩いていた。
「やっぱり、ここにもあったねえ。」
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三十三間山山頂 |
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雨がパラパラ落ち始めた、と思いながら早く歩きはじめると、標柱の立った山頂である。三十三間山は
それほど登らずに山頂に着くのでいつも「あれ?」という感じの山頂着である。
雨脚が強くなったので、木立の中でお昼にする。LNWさんから大野山からコールしています、というメ
ールが入っているので、こちらからもコールするが繋がらない。
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強風に煽られながら尾根を歩く |
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早々にお昼を済ませ、山頂をあとにする。今回も三十三間山からの展望はあまりよくなかったなあ、な
どと言いながら、強風に吹き飛ばされそうになりつつ傘をさして歩く。
三十三間山南の稜線はなだらかな尾根で、三十三間山と言えばこの尾根を思い出されるほどだ。が、
今日は遮るものがないので風がまともにあたる。
三方五湖が眼下に望めるがゆっくりと眺めている余裕はない。雨が降り続ければ倉見へ下ることにして
いたが、雨も小降りなったので轆轤山まで歩くことにする。轆轤山への稜線もあまり木がなく、歩きやす
そうだ。以前は藪だったそうだが登山道が整備されて歩きやすくなっている。
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轆轤山への途中から西の展望(若狭富士がきれいに見えます) |
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左前方に雲をかぶった武奈ヶ嶽を眺め、右には端正な姿の若狭富士、青葉山を眺めながらの贅沢
な稜線歩きである。 |
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轆轤山の手前から南の展望 |
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前方に轆轤山、南には千石山の向こうに雨雲が上がった百里ヶ岳が姿を現す。晴れていれば
もっといい眺めだろうに・・・。
いったん下って登り返すと轆轤山の手前のピークである。草原のようななだらかな山容。展望
抜群で気持ちのいい稜線である。登山道沿いには低いツゲが多く、シカがかじった跡がある。
轆轤山は木がなく、緑のかたまりがあちらこちらに見える。近づくとトリカブトである。風が強い
ので木が育たないのだろうか・・・。
山頂には四等三角点(662.5m 点名大石谷)があり、点名の由来となった?大きな岩があ
る。そのそばに、今津山上会と今津町役場有志によって建てられた標柱が倒れている。
山頂に着くや、雨を伴った風が吹き始める。あまりの強風に傘をさして立つのは至難の業。雨
雲が流れ去ると雨はやみ、傘も要らなくなる。
地形図では轆轤山の次のピークから破線の道があるがそこを下らず、尾根を南へ歩き、尾根
がくの字に曲がっているところから植林の中を下っていく。はじめは明瞭な道があったが、例に
よって激下り・・・、とその先は林道である。そこに林道が見えるのに下りるところがない。傾斜
の緩いところを見つけ、何とか林道に下りる。 |
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| 林道を歩いて下る |
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自転車で車までもどります |
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下りた林道を北へ歩いていくと、林道は行き止まりになる。行き止まりになったところからほんの
20mほど歩くと破線の道かトラテープが現れる。
植林の中を下り、細い尾根には明確な道が現れ、トラバース気味に下りていくと倉見峠からの
林道に出る。ここからは林道を下りていく。林道が谷に下りていくと、谷の奥にトラテープが見える。
林道ができる前はこの谷を下っていたのだろう。
堰堤を過ぎ、しばらく歩くと木にくくりつけた自転車が見える。 |
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能登野から歩いた尾根を仰ぐ |
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今日歩いた稜線を仰ぎながら車まで戻る。何とか雨に遭わずに車まで戻ることができた。と思って
片づけていると、雨が落ち始めた。
帰路、車から振り返ると山頂はガスの中に隠れようとしていた。
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| 行った日 |
08 5月5日(月) |
| 行った人 |
たぬき二人 |
| 山行タイム |
能登野8:30〜林道10:25〜三十三間山11:55−
12:15〜轆轤山13:00〜自転車14:55〜能登野15:20 |
| 2.5万図 |
熊川 山行地図 |
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| たぬきほーむへ 山歩きへ |