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落合からの尾根から武奈ヶ嶽と赤岩山(左ピーク) |
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三重嶽(さんじょだけ さんじょうだけ)という名前は、小御影山(大日)から大御影山へ
歩いているときに初めて知った名前だ。以前は、登山道がなく、雪のあるときしか行くこと
ができないという兵庫で言えば、青が丸や仏の尾のような山だったらしい。しかし、登山
道が開かれ、一般登山者でも容易に歩ける山になった。
家を5時半に出発。舞鶴若狭道を東へ走る。27号線の三宅交差点で303号線へ入り
トンネルを二つ抜け、石田川に沿って石田川ダムへ向かう。
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| 新緑の林道を歩く |
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登山口 |
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ロックフィル式のダムを見上げながらヘアピンの道を上がっていくと、ダムの管理事務所
前に出る。付近は小さな公園になっていて、駐車場にはトイレもある。三重ナンバーの車
が一台。その隣に車を停める。
「三重嶽やから三重からこられたのかなぁ?」
石田川ダムを起点に時計と反対回りに周回する予定である。
林道は通行禁止になっているが、車止めの横は車一台が通れるスペースがあるので、
この日も、すり抜けて奥へ入っていく車があった。歩き始めてすぐのスペースにも2台。
「山登りの車かなぁ?」
「釣りかもね。」
5分ほど歩くと、赤石山への登山口がある。登山道が急な斜面に斜めに切られ、その
後の急登を象徴しているようだ。
登山口を過ぎ、しばらくあるくと武奈ヶ嶽登山口。林道を歩いてワサ谷という谷に入るら
しい。
我々がめざす登山口はまだまだ先。山々の新緑を楽しみながら歩いていくと、釣りの車
が追い抜いていく。法面には小さな花もあり、長い林道歩きもさほど飽きない。
ダムから4kmほど歩くとようやく三重嶽登山口である。尾根の先端から植林に向かって
ステップが切られ、標識が我々を導く。急登をしばらく歩くと、登山道は緩やかになり、最
初のP592を西に巻いている。炭焼き跡も残っているので、昔はこんな奥の方まで仕事に
来ていたのか、と感心する。
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| 鞍部は植林 |
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熊の爪痕が多い |
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P592を巻いて稜線に出ると熊はぎ防止のPPロープが巻かれた植林で、なだらかな地形
である。くぼみには大きなヌタ場がありカエルの卵で埋め尽くされている。卵のないぬた場
には大きなヒキガエル。よーく見ると、ちょうど交尾中で、こちらをじーっと睨んでいる。(^^)
植林を抜けると、西側は雑木になり、いよいよブナの木が多くなってきた。木の間から後
半に歩く武奈ヶ嶽の長い尾根が覗いている。体調が本調子ではなく、あそこまで歩けるか
どうかちょっと心配だったが、ブナに出会うと元気をもらい、俄然調子が上がってきた。
ここではまだタムシバが白い花を咲かせている。樹高の低いものが多く、目の高さで白い
花を見ることができる。 |
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新緑のブナ |
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大御影山のブナはまっすぐなものが多かったがこちらは曲がったものや根元が分かれた
ものが多い。ブナにも個体によって差があるのか、すでに葉の出ているもの芽吹いたばか
りのもの、眠りからさめたばかりのものとさまざまだ。
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| タムシバの白が青空に映える |
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シャクナゲもある |
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昔から歩かれていたのか、よく掘れた道が続く。イワウチワも咲き、足下も注意しながら
歩く。裏年なのか花芽はないが、シャクナゲもある。
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| 根元の曲がった木が多くなると山頂は近い |
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三重嶽山頂 |
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長い尾根だが、花を見ながらブナの中を歩いているといつのまにか頂上直下まできてい
る。足下にイワウチワがなくなり、ミヤマカタバミやバイカオウレンが可憐な花を咲かせて
いる。根曲がりの木が多くなると、本谷橋からの道と合流。そして、すぐに櫓のある山頂。
男女お二人が三角点の横で昼食中。三重ナンバーの車の方たちで、同じコースを歩いて
来られたそうだ。
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展望櫓から大御影山 |
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東には霞む琵琶湖と竹生島 |
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食事をしてちょっと櫓へ登ってみる。が、はしごが折れそうで上まで上がれない。お二人
が出発されてからおそるおそる登ってみると、北に反射板のある懐かしい大御影山。その
向こうは大谷山方面だろうか。東には琵琶湖に竹生島が浮かんでいる。南は比良の山並
みが続く。すぐ西隣にある三十三間山は残念ながら見えない。
さて、そろそろ下山、という頃に西床尾山のGORYUさんの声が無線機から聞こえてくる。
うまく交信できてよかった。(^^)
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| 近江坂分岐 |
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どっしりとしたブナ |
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三重嶽から西へ200mほど歩くと、近江坂分岐である。近江坂は今津町と福井県三方
町を結ぶ古道で大御影山から大日岳への途中に三重嶽への看板が立っている。ここから
近江坂までは3.4kmとある。いつかこの道も歩いてみたいね。(この五日後にそれが実
現するとは、その時は思っても見なかった)
しばらくは根が曲がったりたくさんの幹が出ているブナを見ながら、なだらかで広い稜線
を西へ歩く。登山道にはテープがあり、踏み跡もしっかりしているので迷うことはないが、そ
れらがなければ注意のいるところである。
どのあたりを歩いているかな?と地図を出そうとすると
「地図がない。」
山頂で忘れてきたようだ。父たぬきの地図があるので心配はないが、山のゴミとなるのが
心残り。(途中で出会った男性に回収をお願いする)
大御影山から大日岳への稜線のブナはまっすぐなものが多かったが、こちらは1本1本
個性がある。どれもみな、すばらしい自然の造形である。
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| 山上の池 |
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武奈ヶ嶽を眺める |
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木の間から丸い武奈ヶ嶽が見え始める。まだまだ遠いなあ。P866を過ぎ、ちょっと下っ
たところに池がある。6月頃には周りの木にモリアオガエルの卵が産み付けられるという。
この池は森の動物たちの水飲み場でもあるのだろう。三重嶽へ1.3km、武奈ヶ嶽へ3.8
kmとある。うーん、まだ遠いなあ。でも、天気も上々、ブナの稜線歩きはとても快適。
足下には見慣れた葉っぱが・・・。足下や周りをよく見ながら歩いていくと可憐な花が下を
向いて恥ずかしそうに、でも、元気いっぱい咲いている。やっぱりここにもあったんや!
群生はせず、あっち一輪、こっちに一輪。登山者を飽きさせない。登山道にも花があるの
で葉っぱや花を踏まないようにしないとね。大谷山を歩いたときもそうやったね。
池から20分ほど歩くと水谷への分岐で、天増川からの登山道が上がってきている。水谷
まで1.6kmとある。
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| こんなブナも・・・ |
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ワサ谷分岐 |
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水谷への分岐を過ぎると80mほど下る。途中で出会った単独男性は挨拶もできないほど
のバテようだったが、ここを登るのはなるほどしんどかっただろう。
下りきってやせ尾根を歩き、小さなピークを過ぎると、かたくりが・・・。また出会えるなんて
うれしい!
P674は木のない平坦なところで、何かがあったのでは?と思わせるところである。歩い
てきた尾根と三重嶽、そしてその西に三十三間山が並んでいる。同じようになだらかな山
である、
ひと休みし、武奈ヶ嶽へ向かう。P812の次のピークがワサ谷橋への分岐である。朝、湖
畔で見た登山道を登るとここへたどり着くのである。「ワサ谷橋3.8km」とある。結構長い
なあ
ワサ谷分岐からは比較的なだらかな尾根が続く。こちらにもイワウチワが咲いている。さ
まざまな形のブナも多く、武奈ヶ嶽のブナの名はブナの多いところから付けられたのかも?
東を見ると、ワサ谷分岐から伸びる尾根がいい感じだ。斜面はブナの新緑。
「あちらからもこちらの尾根が同じように見えてるんやろね。」
いつかワサ谷からも歩いてみたい。
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武奈ヶ嶽手前から三十三間山〜三重嶽〜琵琶湖 |
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ブナの多い尾根を小さなピークをいくつか越えていくと、木のない笹原に出る。振り返ると
これまで歩いた稜線と三重嶽、そしてその西に三十三間山の大展望。東には琵琶湖も見え
る。
「すばらしい眺めやね。」
足下を見ると、登山道脇に草刈り機が置いてある。登山道整備のためのものだろうか。
この山域をよく歩かれているFさんのレポートによると、登山道は2001年秋頃に整備され
たそうだ。今も登山者が歩きやすいようにときどき整備に入られているのであろう。
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武奈ヶ嶽 |
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ひとのぼりで武奈ヶ嶽山頂である。三角点がないので木の標柱がなければ山頂とはわから
ないかもしれない。(865m)
武奈ヶ嶽から登山道は二手に分かれている。
写真だけを写し、赤岩山と書かれた方へ進む。
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武奈ヶ嶽からこれから歩く赤岩山(尾根の先端のピーク)と琵琶湖を望む |
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山頂は低い木に囲まれているが、南は木がなく、展望が広がる。
「これはすごい!」
「三重嶽よりも武奈ヶ嶽の方が展望がいいね。」
これから歩く尾根の先端に植林の赤岩山、琵琶湖が霞み、南には比良の山並み、南西には百
里ヶ岳がはるかに霞んでいる。ここまで歩いてきてよかった。
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| 赤石山へ |
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赤石山 |
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父たぬきは下りながら長老ヶ岳移動局と交信。赤岩山への尾根は途中に左側が植林帯
などがあるが、根曲がりのブナなどもあり、いい雰囲気である。イワカガミが多い。
少し下って植林を登り返すと、赤岩山である。杉の植林の中に三等三角点(点名赤岩、
740.3m)。赤岩山から南へ伸びる破線の道は、角川へ下る道である。
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| 赤石山から下る |
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林道に下りたつ |
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水分を補給し、「石田川ダム」の標識に従って北東の尾根を下りる。下りかけると、ピンク
が目に入る。
「あっ、イワウチワ!」
このコース最後のイワウチワを写し、急な尾根をつづら折れに下りていく。二人連れの男性
を追い越し、細い尾根を歩くと、遙か下に石田川ダムが小さく見える。
急な斜面をトラバースして道は下りていく。狭いところもあり、慎重に下りていく。
「画竜点睛を欠く、やからね。」
「高名の木登りともいうなあ。」
道が植林の中に入ると、林道は近い。朝見た赤岩山の登山口に無事到着。風邪気味の
体調もいつの間にかよくなっている。ブナと花が治してくれたのかな。
車まで戻ると先に下山された三重のお二人が帰られるところだった。
「またどこかでお会いしましょう。」
石田川ダムをあとにし、303号線から27号線まで戻ると、武奈ヶ嶽のたおやかな稜線が
見送ってくれた。 |
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