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新庄からの大御影山(中央右) |
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大御影山には、2年前の春に登っている。江若国境にあり、中央分水嶺でもある稜線はすばらしい
ブナの森で、父たぬきにもぜひ歩いてほしいと、秋の大御影山を訪ねる。
小浜付近で、こちらへ家族旅行中のMXFさんと交信。また山の上からでも繋がるだろう。
美浜町から新庄へ向かう。丹波を出るときが深い霧だったが、もうあがっているのか、行く手に大御
影山のなだらかな稜線が霞んでいる。昨春、大谷山、赤坂山を歩いたときに走った道なので父たぬ
きも思い出したようだ。昨年であったところで今回もお猿さんの群れに出会う。今日は、舞若道や27
号線沿いでも見たので、「まるでお猿デーやね。」。山の中で囲まれたらちょっと怖いなあ。
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白谷登山口 |
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渓流の里を抜け、能登又林道を走る。道が大きくカーブした林道の分岐付近に車を停めて歩くつも
りだが、すでに3台の車が停めてある。林道を少し上がったところの空いたところに置き、能登又谷
の林道を南へ歩く。 20分ほど歩くと、白谷登山口と書かれた道標がある。ここが大御影山への登
山口である。黄葉したカツラに見送られ、谷へ下り、いよいよ登山道に入る。
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いいなあ |
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沢を渡り、尾根にとりつく、急な山腹をつづらおれに登ると尾根に出る。黄葉の始まった木々の中を
気持ちよく歩く。尾根は急だが上がるにつれていい雰囲気なってくる。500mあたりからブナが現れ
はじめる。振り返ると、能登又谷を挟んだ山々の紅葉が朝日に輝く。
尾根の傾斜が少し緩み、大きなブナが多くなってくる。
「いいねえ。」
「きれいねえ。」
と、同じことばばかり。(^^;
足下にはトクワカソウ。踏まないように気をつけないとね。ブナの下にはユズリハが群生している。
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ここもいいなあ |
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ブナ、ミズナラなどの黄葉とともに、カエデやモミジも紅く色づき、彩り鮮やかな森。
「来てよかったわ。」と父たぬき。実は、この日の朝、「大御影山へ行くよ。」と言ってももう一つピン
と来なかったようだが、こうして歩いてみると、とてもすばらしいところなので、大満足。足どりも軽く
どんどん登っていく。
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ブナばっかり |
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あちらを見てもこちらを見てもブナ、ぶな。陽ざしが当たりはじめ、さらに鮮やかさが増す。今日は
このあたりで散策していたい気もするが・・・。
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おもしろい杉の木 |
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目の前に大きな杉の木が現れる。根元が分かれ、穴が開いたようになっているので父たぬきが
そこから覗いてみる。おもしろい形だが、これもアシウ杉なのかな?
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| 赤ちゃんブナも黄葉 |
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雪で根元が曲がっている |
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尾根は上に行くほどなだらかになり、東の尾根と合流すると低い灌木となってくる。雪のために根
元が曲がり冬の厳しさを思わせる。なだらかな笹原に出ると、頂上近くの反射板が近くに見える。
「あそこが頂上。」
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| 大御影山山頂 |
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山頂から歩いた笹原を眺める |
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尾根に出るとそこは反射板のところだった。頂上からは話し声が聞こえる。歩き始めてから2時間あま
りで山頂に着く。山頂には単独男性がお二人。一人はすぐに出発され、もう一人もしばらくするとおられ
なくなった。北には歩いてきた笹原が見える。そういえば、以前来たとき、あそこに人影が見えたが、我
々の歩いてきたコースを歩いておられたのかもしれない。
お昼ご飯を食べながら、無線で呼びかけると小浜のMXFさんから応答がある。釣りをされているらし
い。隠岐生まれのMXFさんなら釣りもお手の物だろう。
ご夫婦連れが粟柄林道の方から来られ、仲よくお昼ご飯を食べておられる。2エリアの青山高原移動
局と交信し、山頂をあとにする。
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| 深く掘れた近江坂 |
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これもブナ |
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反射板を左に見て、よく掘れた道を歩く。ここは近江坂と呼ばれ、昔はかなり往来があったようだ。
尾根には幹が曲がったブナが目立つ。こんなにしても生きようとするブナの生命力はすばらしい。
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| あれもブナ |
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すばらしい尾根 |
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ブナの尾根を歩いていると足どりも軽くなる。前回と逆向きに歩いているので、初めて歩くところのよ
うに思える。
山頂から1時間ほどで三重ヶ嶽への分岐に着く。ここもたくさんの看板が立ち、様変わりしている。三
重ヶ嶽への道は藪だと以前は聞いていたが、今は整備され、たくさんの登山者があるようだ。
休憩しながら無線でコールすると、MXFさんと繋がる。今日3回目のQSO。これからお昼ご飯を食べ
三木へ帰られるようだ。
分岐からは県境尾根は北に向いている。ここもいい感じ。どこもブナばかりで、何とも気持ちがいい。 |
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季節はずれのトクワカソウ |
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「あっ!」と父たぬきが指さす方を見ると、白いものが・・・。近づいてみると、トクワカソウが一輪咲
いている。季節を間違えて咲いた花は透明で儚い。春を待ちきれなかったのかな?雪が来る前に
散ってしまうだろう。もうしばらく暖かい秋を楽しんでね。
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いいなあ |
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尾根は何度かアップダウンを繰り返すので同じようなところを歩いているような錯覚を覚える。ブナは
少し傾きかけた陽をうけて影が長くなってきた。黄葉も数日で散ってしまうだろう。
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ブナの尾根を歩く |
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「いちばんいいときに歩けたね。」
初めて歩くブナの道に満足の父たぬき。
無線機からCQが聞こえる。なんと丹波市移動局。早速応答する。青垣町の烏ヶ岳から出ておられ、
交信したことがある局長さんだった。丹波から出てきて、丹波市移動局と繋がるのはうれしい。 |
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大きなブナ! |
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さらに北に歩くと大きなブナが目立ち始める。樹齢はどれくらいなのかな?でも、まだまだ元気そう
に見える。
「ブナの中を歩くと元気をもらえるなあ。」
「これでまた寿命が延びたね。(^^)」
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| 鉄塔に出る |
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大日岳 |
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前方が明るくなったと思ったら鉄塔に出る。南に三十三間山が見え、能登野から三十三間山へ歩い
たときに出てきた鞍部も見える。この鉄塔ができる前はここもブナばかりだったんだろうが・・・。
もう一機鉄塔を過ぎると、大日岳(750.9m)である。小御影山とも言われているようだが、木の標
柱に大日山と書かれているのでそっちの方がメジャーになっているようだ。
大日岳のすぐそばが三十三間山と新庄への分岐である。三十三間山方面の道も一度歩いてみた
いものだ。
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大御影山 |
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分岐からは県境尾根と分かれ、北東へ歩く。巡視路なので歩きやすいことは言うまでもないが、
途中の鉄塔からは展望がとてもいい。大御影山がずいぶん遠くなってきた。
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三国山 明王の禿 赤坂山 大谷山を眺める |
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大御影山やブナの大日岳に続く山々を眺めながら、鉄塔の下でひと休み。大谷山から赤坂山、明
王の禿、三国山も姿を現した。双眼鏡で覗くと、赤坂山の頂上には人影が見える。鉄塔の多い山域
だが、いいところだ。 |
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| 沢沿いに下りる |
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もうすぐ林道 |
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途中は植林や自然林で、大きな岩もある。
「岩塊流ちがう?」と父たぬき。花崗岩の大きな岩で「大御影山」はここから名付けられたのかな、などと
言いながら歩いていく。
巡視路を下ると沢におり、見覚えのある沢沿いの道となる。下りるほどに葉は緑になり、黄葉はこれか
らのようだ。頂上から3時間ほどで林道に出る。車に戻るとちょうど3時。
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お猿さん軍団 |
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車で林道を下り、新庄を走っていると、猿の群れが人家近くの木から慌てて下りてきて山へ帰ってい
く。今年生まれた子猿もちょこちょこと道路を渡っていった。お猿さんに見送られ、美浜をあとにする。
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