|
このところ、山南町方面を歩いているが、今日も篠ヶ峰山系を歩くことにする。コースは、応地坂
から山南・氷上町界を北上、点名赤井から南の尾根を歩いて巡視路を下る計画である。
|
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 牧山トンネル出口にある休憩所 |
|
応地坂 |
|
|
2年ほど前にできた牧山トンネルの坂尻側に休憩所があるので、そこに車を停める。すぐした
に峠道があり、その道を歩いて応地坂へ向かう。
|
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 応地坂のお地蔵様 |
|
峠にある石碑 |
|
|
あたりはまだ暗く、霧に包まれている。ジグザグに上ると峠の頂上に着く。峠の一段下に北向
きのお地蔵様。久しぶりの対面である。赤い帽子をかぶり、新しい花が手向けてある。地元の
人たちに手厚く祀られていることがよくわかる。峠の頂上には「南無阿弥陀仏」と刻まれた石碑
がお地蔵様を見守るように立っている。 |
|
|
峠から尾根にとりつき、最初のピーク、大谷をめざす。尾根はシダが茂っているものの踏み
跡は明瞭で、少し薄くなってきた霧の中を歩く。
赤松の混成林でシーズンには松茸山になるようだ。登り初めてすぐのテレビの共聴アンテ
ナからは機械音が聞こえ、現役で動いているようである。
木の間から東を望むと、雲海の上に新しい太陽が浮かんでいる。神々しいほどの景色にもっ
とよく見えるところをと、先を急ぐ。
|
|
|
|
 |
|
|
大谷への岩場から(高山・テンロク・妙見山) |
|
|
|
しばらくなだらかな道を歩くと、露岩の目立つ急登となる。大谷(395.0)への登りであ
る。地形図には岩マークがあり、とりつきを探しては少しずつ上っていく。岩を一つ登る度
に展望が広がり、雲海の上に朝の山々が浮かぶ。
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
大谷への岩から(中央左に蛇山 その奥に石金山 右に尖った行者山) |
|
|
|
南には蛇山と石金山、東は石戸山・高山・テンロク・黒田庄妙見山、西は、中町妙見山と
カザシ・延命寺山。霧が小さな峰を越えていく様はベールのよう。 |
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 大谷への岩尾根を登る |
|
大谷山頂 |
|
|
少し緊張しながらもすばらしい展望を楽しみながらの大谷への岩尾根は快いものだった。
大谷山頂には、四等三角点(395.0m 点名坂尻)。展望はない。水分を補給し次の古
天神山に向かう。
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
南のピークから天神岩を眺める |
|
|
|
大谷から382ピークまではシダもなく低木の気持ちのよい道。歩行も捗る。P382をすぎ
ると岩の尾根で、この登りも楽しい。さらに歩いてこぶを二つ越えると古天神の南のピーク
にさしかかる。ここも露岩が目立ち、ヒカゲツツジがひっそりと岩陰に揺れる。ここにもヒカゲ
ツツジがあるとは驚きである。
岩の上に乗ると、北に特徴的な古天神山の大岩が近い。南と西は切れ落ちているので直
登はできないようだ。
あの岩を近くで見たい、といさんで古天神山まで歩く。東側の踏み跡をたどり、岩の北側に
出る。岩の下に何かないかと探したが、そのようなものは見あたらない。岩が重なって祠の
ようにはなっているが、自然が造ったもののようである。 |
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 岩陰にひっそりとヒカゲツツジ |
|
古天神山 |
|
|
ここにもヒカゲツツジが一株。狭い岩の上に上がると大展望が広がる。下を見ると切れ落
ちているので、ちょっと怖い。(^^; |
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
古天神山から氷上町方面(左奥:愛宕山 中央:向山連山 右:高見城山) |
|
|
|
|
|
 |
|
|
古天神山から篠ヶ峰、点名赤井(右)と下山の尾根 |
|
|
|
北東には氷上町方面がまだ霧の底。向山連山・愛宕山などが霞み、黒井城址(猪口山)
や千丈寺山が最奥に浮かぶ。反対側に目を転ずれば、これから向かう点名赤井を露払
いにした篠ヶ峰。そして先日歩いた岩屋山。赤井から下る尾根は坂尻谷を隔てて指呼の
間。 |
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 鉄塔45 |
|
眼下に朝阪集落 |
|
|
古天神山から少し歩くと巡視路になる。鉄塔45からも眺望がよく、東側真下は朝阪集落。
知人の家が見える。
鉄塔ピークから下ると、西に巻き道があるのでそちらを歩く。しかし、次第に尾根から離れ
暗い植林の中に入っていく。「これはあかん。」と支尾根をよじ登り、町界尾根に復帰する。
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
鉄塔 から白山が近い |
|
|
|
|
|
 |
|
|
歩いてきた尾根を眺める |
|
|
|
明瞭な道を歩くと、高釣瓶の東にある鉄塔に出る。ここからも展望がいいが、その背後の
尾根に登るとさらに大展望!歩いてきた尾根が一望の下。霧はほとんどなくなったが霞ん
でいる。坂尻では何かを燃やしているのか、煙がたなびいている。北には白山が特異な姿
を見せ、霊峰といった感さえする。
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
| 高釣瓶 |
|
|
|
|
町界はここから東西になり、しばらく巡視路を西へ歩く。こんな道があるなんて下からは
全くわからないね。やはり山は歩いてみないと・・・。
次のピークが高釣瓶(596.8m 三等三角点 点名和田村)である。木々に囲まれ展
望はない。巡視路はここから南の尾根へと続いているようだ。
高釣瓶からは巡視路ではないが歩きやすい。氷上町のプラ杭が境を示している。
高釣瓶とP543の鞍部には氷上町側へ道が降りている。さらにP543から下って上りに
さしかかったところには破線の道があるはず、と探しながら歩くと氷上町側と山南側へ薄い
踏み跡が確認できた。
|
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 坂尻側からの道 |
|
点名赤井 |
|
|
Ca600ピークに着くと、無線機からbhnさんの声。早速応答すると、小野アルプス紅山に
おられるとのこと。しばらくお話しして点名赤井へ向けて出発する。
プラ杭はCa600ピークから北東の尾根(点名新郷から白山へ続く尾根)へ続いているの
で、Ca600からは少し歩きにくくなる。下ったところには坂尻側からとてもいい道が上がっ
てきている。以前やまあそさんが林道から歩いた道だろうか。
しばらくは少し藪っぽい道を歩く。少し歩きやすくなると点名赤井も近い。
点名赤井の三角点(四等 691.7m)は木々の中で落ち葉に囲まれている。大柿さんの
プレートだけが揺れる静かな山頂である。今日のコースでは最高所であるが、展望は全く
ない。ちょうどお昼なのでここで昼食にする。
食べているとJCLだっちゃんからコール。朝、山行き準備中にぎっくり腰になられたとか。
千が峰へ登るのを楽しみにされていたのに・・・。
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
W鉄塔 |
|
|
|
腹ごしらえをして、南の尾根を鉄塔を目指して下っていく。こちらの尾根もそれほど歩きにく
いことはない。Ca650付近からの下りの尾根が要注意、と思っていたが、降りる方向は植生
がきっちりと分かれているので、その分かれ目を下りていけばよい。間伐材が少しじゃまでは
あるが・・・。
頭上に真っ赤なドウダンツツジの葉。まだ散らずに待っていてくれた。
雑木越しに鉄塔が見えるようになる。大急ぎで下ると、ダブルで立っている。地形図では離
れているがその間は50mほどか。また場所も地図より若干北側である。
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
前半の尾根が一望の下 |
|
|
|
鉄塔からは前半歩いた山々が一望でき、南北に長い尾根がのびている。西は岩屋山
に手が届きそうなほど。篠ヶ峰が高く見えるようになり、我々を見送っている。今日もよく
歩いたなあ。
最後の休憩をとり、巡視路を下る。急な斜面をジグザグに下りていく。プラ階段は落ち
葉で見えないところもある。途中からは植林になり、鉄塔から30分ほどで林道に下り立
つ。
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
洞窟をたずねる |
|
|
|
予想よりも早く下りることができた。この林道のどこかに岩窟がありそこに石仏があるら
しい。やまあそさんに場所を尋ねたが川の右岸にあるとしかわからない。出てきたところ
から少し奥へ歩いてみる。100mも行かないところに新しい橋があり、見上げると洞窟が
ぽっかりと口を開けている。
「すごい!こんなところにこんなものがあるなんて。」
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
洞窟の中には石仏 |
|
|
|
橋を渡り苔むした急な石段を慎重に上っていく。崩れそうで案外しっかりした石段であ
る。上りきったところに祭壇と岩窟。中は暗いのでライトで照らしてみる。真ん中に役行
者と左は不動明王だそうだ。ほかにもないかと探したがこの2体だけだった。花筒の花
は枯れ、長い間お参りがないようだ。岩窟の前にはミニゼリーの空き容器が散乱。拾っ
てくればよかったなあ。
滑らないように石段を下り、林道に戻る。すぐそばに広場があったが何かの跡だろう
か。
|
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 猪垣の中には若松 |
|
振り仰ぐと古天神山のシルエットが近い |
|
|
坂尻まで林道を歩く。3kmはあるだろうか。石組の猪垣とネットで囲まれた畑があ
り、中には若松が栽培されている。ここ坂尻はお正月用の若松の栽培が盛んであ
る。
振り仰ぐと、古天神の大岩が霞んでいる。 |
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| 若松の片づけ |
|
坂尻公民館の石仏 |
|
|
さらに歩いていくと柵があるので扉を開けて出る。畑から煙が出ている。鉄塔から
見えた煙である。立ち寄って作業をしている人にちょっと話を聞いてみる。若松は11
月で終わり、今は片づけの時期とか。林道奥の石仏のことを尋ねたが地元の人でな
いのでわからないと言われた。
坂尻の家並みに近くなったあたりで男性がおられたので石仏のことを尋ねてみる。
奥の石仏はいつ頃のものなのか、いわれも定かではないそうだ。何か書いたもので
もあればいいのだがとおっしゃっていた。今年の夏に、有志で橋と駐車場を作られた
そうだ。話しぶりに、何かの形で後世に伝えていきたいという思いが伝わってくる。
古天神の岩は「天神岩」と呼ばれているらしい。今は行く人もないようだが・・・。ま
た今日歩いたコースをお話しすると、坂尻から応地坂を越えて応地にある田んぼへ
行っていたそうだ。子どもの頃は坂を歩いて佐治川へ泳ぎにも行っていたとか。坂は
人々の生活になくてはならないものだったのだ。
|
|
|
お礼を言い、坂尻の公民館へ向かう。ここにもお地蔵様がある。このお地蔵様は昔
は応地坂にあって、今あるお地蔵様と向かい合っていたそうだ。先ほどの男性が子
どもの頃にはすでにここに下ろされていたそうだ。帽子をかぶっていないがよく似て
いる。
|
|
|
お地蔵様にあいさつをして車に戻る。今日も見どころがいっぱいの楽しい山行だっ
た。 |
|
|
|
|
|