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このところ土日の天気が思わしくない。さて、どちらへ行こうかな?家を出ても行き先が定まらな
い。西に見える篠ヶ峰は雲に隠れている。北西の方は黒い雲に覆われているので、但馬方面は
あきらめ、175号線を南へ走る。
三草山と高御位山の地図を持ってきたが、父たぬきが午後から用事のあるというので近い三草
山に決める。いつものコンビニに寄ると、ご主人に
「今日はどこの山ですか?」と尋ねられる。我々が山へ登ることをいつの間にか知っておられ、寄
る都度に声をかけてくださる。
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| 登山口の案内図 |
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岩の上は歩きやすい |
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三草山は低山ながら展望がよく、夏の暑いときよりも秋から早春にかけてひだまりハイクにうって
つけの山である。何年か前のお正月に登って以来久しぶりだ。その時と同じ三草コースを登り、鹿
野コースを下りる予定である。
三草登山口に着くと、すでに2台の車が停まっている。暑いときは涼しいうちに登ってしまおうとい
うのは誰しも同じ。準備をして登り始める。
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| 登り始めるとすぐにキキョウの花 |
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これから歩く尾根 |
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登山道は舗装路だが、岩の斜面を直登する。踏み跡があり、そのまま最初のピークへ到着。
途中にキキョウの花が咲いている。爽やかな色だ。ピークに出るとこれから歩く尾根と三草山
が一望できる。白い道がよく見える。
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歩いてきた尾根 |
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振り返ると昭和池とその先に拡がる東播平野が一望の下に。北の方の山はまだ雲がかかっ
ているが、南の方は天気がいい。最初のピークを下ると三草登山口からの道と合流。
次のピークに達した頃、無線でIXWさんをコールすると、三木のMXFさんが応えてくださる。久
しぶりの交信。このあと、山頂と帰りの車でも繋がる。
階段や鎖のある岩場を登り、小さなピークを上り下りしながら少しずつ頂上に近づいていく。
雲影があり、思ったほど暑くない。遮るものがないところが多いので、少しので影もうれしい。
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| 三草山山頂 |
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ナツハゼの実 |
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山頂には、男女4人のグループがにぎやかに歓談中。登山口にあった車の持ち主らしい。我々は
木陰のベンチで一休み。風が通り抜けて涼しい。ナツハゼの実がたわわに実っている。今年は豊作
のようだ。
おにぎりで小腹の空きをおさえ、父たぬきはコーリニアアンテナを立てて無線。私はハンディ機と
双眼鏡を携えてほぼ360度の展望を楽しむ。 |
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北の展望 |
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北には、丹波播磨界のおなじみの山々が連なり、西には雲が上がった笠形山から千ヶ峰への山
塊。南には、雄岡山、雌岡山を露払いにして淡路島が浮かぶ。明石大橋の橋脚も肉眼で確認でき
る。東から南にかけて、千丈寺山、大船山、大峰山、六甲の山並み、丹生山系。山頂をあっちへ行
ったりこっちへ行ったり。
無線機にMXFさんの声、今から笠形山へ行かれるという。4人のグループは鹿野コースへ下りて
行かれた。三草山は423.8mと低山だが、涼やかな風が通り抜け、秋の気配。
山頂には三草神社、山名盤、三草城趾の説明板などがある。
義経が平氏と戦った古戦場としても有名である。義経は、京都から亀岡、篠山を抜け、三草山の
東の小野原で陣取り、三草山の西に陣を張る平氏を夜襲し不意打ちで混乱する平氏を打ち破った
という。その後、赤松氏が築城し、歴史の中に三草山の名を残す。今は昔の血なまぐささは微塵も
なく、ハイカーの訪れる人気の山となっている。
また、毎月、スタンプを押す日があり、8月は14日に終わったようである。以前、山頂で出会った
おじいさんが、「スタンプを押してもらうんや。」と言われていたのを思い出す。
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| 畑コース分岐 |
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思い出に浸っているうちにいつのまにか時間が経っている。鹿野コースを下りる。鹿野コースも展望
がよく、展望を愉しみながら下りていく。朝は涼しかったが、雲陰がなくなり、太陽が容赦なく照りつけ
る。
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途中から北摂方面を眺める |
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| 下山途中から昭和行けと東播の平野 |
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登りに歩いた尾根を右手に見ながら下りていく。それにしても暑い。 |
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崩れた階段のあるガレ場は以前と同じ。三草神社の鳥居まで来ると休んでいる先発の4人グル
ープに追いつく。
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鹿野登山口と昭和池への分岐から谷に沿って昭和池へ出る。池の水量が少なく、土の出た
湖底を歩く。何となく海辺にいるよう。振り向くと歩いた尾根と三草山。
空はいよいよ高く、暑かった夏の終わりが近いことを感じさせる一日だった。
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