丹波新聞 1999年(平成11年) 10月14日(木曜日)

初の認定審査会開く 氷上町 7人の要介護度を判定  
 氷上郡広域行政事務組合は十二日、第一回目の介護認定審査会(山岡茂雄会長)を氷上郡民会館の介護認定審査室で開き、申請者七人の要介護度判定を行った。氷上郡では要介護認定を六町1本化して行うことにしており、これから、来年四月一日の介護保険制度のスタートに向けて、準備のための認定作業を続けていく。
 この日は、第1審査部会の足立みち子さん(在宅看護婦)、廣内久範さん(施設職員)、小山嘉弘さん(同)、吉見恒雄さん(医師)上田明徳さん(同)の五人が審査に当たり、同事務組合の担当職員が同席して、山南町一人、氷上町一人、青垣町五人の計七人を判定した。
 審査員は事前に、申請者の訪問調査結果、かかりつけ医の意見書、調査員の特記事項を受け取って矛盾のある個所などをチェックしており、この日は問題個所を液晶スクリーンで確認しながら、一人につき平均約十五分のペースで審査が進められた。
 審査は第一回目のため、慎重に進められ、約二時間で終了。要介護度の判定は、申請者全員が各町が行った一次判定と同じ認定結果になったが、そのうちの一人については、介護サービスを設定する際の参考となる審査員の意見が付記された。
 同事務組合では、六町の介護保険担当課との直通ネツトワークが整備されており、各町から送られてきた一次判定結果は、オンラインで郡の統一様式に処理される。審査会の日程は、認定審査を公平に行うため、かかり付け医が判定を行うことと、
保険、福祉分野の代表者が、勤務している町の申講者を判定することを避けており、目動的にコンピユータで振り分けられる仕組みになっているという。
 認定審査会は、毎週火、水、木、金曜目に開き三回に二十人前後を判定する。同事務組合には、保健、福祉、医療の三分野からの五人で構成される審査部会が四チーム置かれ、それぞれが週一回の審査会を開く。同事務組合は、各町からの申請をもとに、介護保険サービス申請者の最大数を二千四十七人と見込んでおり、十月中に二百五十件程度を処理する予定。


 味覚の秋。ふくよかな味わいのある黒豆の枝豆は今が旬、もう少しすれぱ、山の芋も出てくる。丹波の豊かな素材に食欲がそそられる秋だ。
▼しかし、秋に限らず年中、ものをおいしく食べるこつがある。美食家で知られた北大路魯山人が、そのこつを説いている。いわく「空腹にするのが一番」。こうも言つ。「腹がへったから食べるのでなければ、おいしくない。おいしいものは必ず栄養になる」。
▼当然ではあるが、「平凡の中の非凡」。ほかの面でも通用しそうな至言だ。たとえば、学ぶ態度にもあてはまる。政財界や各界の要人から師とあおがれた思想家、中村天風のエピソードはまさにそれだ。
▼天風の人生で大きな転機となったのは、インドの尊師との出会いだった。結核におかされ、死を覚悟した天風の前にあらわれたこの尊師は、「お前はまだ救われる人間だ。教えてやるから来い」と、天風をヒマラヤの奥地に連れて行った。しかし、何日たっても教えようとしない。
▼業を煮やした天風が訳を問い正すと、尊師は「水でいっぱいのコップに湯をそそいでも、湯はこぼれてしまう。それと同じように、お前の頭の中には役に立たない屁理屈がいっぱい詰まっている。私が何を言っても、それはこぽれてしまう」と答えた。つまり、頭の中が〃空腹〃になっていない。空腹でない以上、どんな教えも〃おいしくなく、栄養にならない〃という訳。
▼ものを学ぶには、良書に親しむのがいい。それも、頭を空腹にして。秋は、読書の秋でもある。(Y)

  秋祭り
 
 「ワッショイ、ワッショイ」−。おなじみの掛け声とともに、丹波地方のあちらこちらで秋祭りの季節が到来した。先日も取材で、三力所の秋祭りを回ったが、みこしの練り歩きや伝統芸能の奉納など、古くからの伝えられてきたそのままの姿だった。
 特に市島の竹田祭りは、六基のみこしが神社境内で、百人ほどの人の力で大暴れし、なかなかに見ごたえがあった。
 子どものころの柏原の秋祭りを思い出した。ハッピを着、八チ巻きを頭に巻いて、子どもみこしを引っ張る。一日、町内を何周も練り歩くだけだったが、力一杯みんなでみこしを動かすことが楽しかった。大人のみこしも走り回るほどの勢いで街中
を回っていたと記憶している。
 子どものころの思い出を美化しているだけかもしれないが、最近の柏原の秋祭りはおもしろいと思わない。それは、最近の秋祭りは、簡略化され、形式として行われている感じがする。それなりににぎやかなのだが、祭り事体に魅力がなくなったと思える。
 今年も、十五日に柏原八幡神社の秋祭りが行われる。各地域から子ども、大人のみこしなどが出て、中心市街地をただ練り歩くことだろう。
 大阪・岸和田のだんじり祭りまでとはいわないが、せめて町民全員が参加でき、楽しめるような、そんな秋祭りになってほしい。(黒井)

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