丹波新聞 1999年(平成11年) 10月7日(木曜日)

14人の顔ぶれ決まる 柏原町議選 現職議長が落選 
 柏原町の議会議員選挙が三日、投開票され、十四人の新町議が誕生した。今回の選挙は、定数に対し三人オーバーとなり、現職、新人〈元職が入り交じった十七人が議席を巡って激戦を展開。前回より人数こそ少ないが近年にない激戦となり、投票率は七七・三五%と前回(七六・八四%)を上回った。住民の選挙意識が低下しているなか、今回の選挙に対する町艮の関心は高かったようだ。
 激戦の末、現職八人と、新人の候補者全員の六人が当選した。
 党派別では共産三人、公明一人、無所属十人。同町の町議選は新人が優位とされているが、今の選挙では新人六人全員が上位七人までに当選するという奮闘ぶり、その一方、現職議長が落選するなど、現職の苦戦が自立ち、まさに「新人優位」を裏付けるような結果になった。
 二人が五百票を超えるなど、上位当選者の得票が多かったことから当選ラインが前回よりややさがった。共倒れも危倶されていた共産党の議員三人が当選したほか、地域票のみの当選者は少なく、他町と比べても〃ムラ型選挙〃がゆるやかになってきたのも明らかだ。
 投票率では、前回が過去量低で、町を二分した昨年夏の町長選も七三・三六%だつたことから、今回の町議選では前回をさらに下回る恐れがあったが、都市型選挙の進展による選挙離れの傾向のなか、少しではあるが、上回った。
 ただ、六つの投票所の半分で投票率は下回っており、特に〃新住民〃の多い投票所では七○%にも満たなかった。
 当日有権者数は、七千五百五十四人(男性三千六百三十一人、女性三千九百二十三人)、投票者総数は五千八百四十三票(男性二千六百七十票、女性三千百七十三票)。

開票結果(得票順)
当540 田坂幸恵 公新
当523 田口勝彦 無現
当460 大野亮祐 無新
当388 田川保二 無新
当380 上山貞 無新
当364 田原邦夫 無新
当359 古本克己 無新
当331 前川豊市 無現
当324 中井延 無現
当312 飯谷馨 共現
当287 小松忠重 共現
当274 上田満雄 無現
当259 広田誠信 無現
当257 山本俊平 共現
251 小倉文雄 無現
234 上木富雄 無現
233 野村照夫 無元


 柏原町議会の選挙が決着し、地方選挙が相次いだ今年も、丹波地方では予定がひととおり終わった。先々月の氷上町もそう
だったが、騒験の末、新しい顔ぷれが増えたのは、活性化にプラスになるだろう。
▼ただ、選挙の仕方については、表面的には、狭い町内を多くのお願いします」の連呼が行きかうばかりで、「困難な状況の中でこのように町づくりを進める」という政見が住民に伝わりにくかったのは、選挙法の制約もあるとは言え、残念だった。
▼介護保険制度を目前に控え、またゴミ問題も一層深刻になるなかで、今最も求められるのは、自治体の財政、企画、政策運用、人材登用全般に渡る強化だろう。そして「地方分権」を実現していくためには行政の広域化、ひいては町の合併という問題にも真剣に取り組まなければならない。
▼小倉の谷から新井の里まで、車でゆっくり流しても一時間とかからない。国道バイパスに踏み込めぱお隣の氷上町域に出たり入ったり、というコースを行き来しながら、多くの候補者がそう感じたはずだ。
▼おりから、青年会議所を中心に、住民発議による合併協議会の設置を求める署名運動が始まる。篠山でさえ実現までに二十年以上かかった問題が、氷上郡でそう簡単に進むとは考えられないが、しかしその第一歩だ。柏原町に限らず、新議会で大いに論戦を期待したい。(E)
 

  芸術は楽しい
 
 週末に柏原町の丹波年輪の里で開かれた、「アート・クラフトフェスティバル」に、取材を兼ねて行ってきた。
 会場には、木工や陶芸、織物など、全国から集まった約百人のアーティストたちが、思い思いの場所にテントを設営。ほとんどがセミプロというだけあって、作品はいすれも本格的なものぱかり。
 流木で作られた家具が並ぶお店、草木染めのスカーフがはたはたと風になびいているお店、きれいなガラス細工のアクセサリーのお店。会場は、芸術家の醸し出す開放的でのんびりとした空気が漂い私はいっとき仕事を忘れた。
 こんなにわくわくしたのは、田舎では、高尚な芸術や昔ながらの芸術を鑑賞する機会はあっても、自分の身の丈に合う芸術を楽しむ機会がほとんどなく、そういうものに飢えていたのだと思う。
 毎年十月の第一土、日に開かれており、今年で八回目だそうだが、これまで全く知らなかった。こんなイベントを見逃していたとは損をした気分だ。
 ちなみにこのイベント、主催はアート・クラフトネットワーク倶楽部という団体で、代表の細川さんが、ふらりと立ち寄った年輪の里が気に入り、会場に貸してほしいと頼んだらしい。年輸の里は、外から見てもそれはど魅力のある公園なのだ。(徳舛)

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