丹波新聞 1999年(平成11年) 6月27日(日曜日)
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補正予算案を否決 春日町議会 福祉センターめぐり「明確な答弁に欠けた」 | |
| 春日町議会は六月定例会最終日の二十四日、上程された平成十一年度一般会計補正予算案を反対8、賛成7で否決した。補正予算案は、3月に承認された当初予算の総額から歳入歳出それぞれ二億一千二百九十二万五千円を減額するとしたもの。 |
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| この日の議会では、改築が決定している福祉センター建設事業の補正予算案について質疑が集中。三月の定例議会で、平成十一年度事業予算として新しい福祉センター整備費として八億六千百九十八万四千円が計上されていたが、町当局は今回、福祉センター建設工事 の年内完成が困難となり、今年度の工事請負費と委託料合わせて二億八千百八十二万円を減額し、来年度の債務負担行為として追加す ることを提案した。 議員の「工期のニカ月延期の理由と原因を説明してほしい」との質間に対し、町当局は「▽基本設計から実施設計に入る段階での調整の遅れにより、実施設計が七月末になる▽建築確認申請善などの手続きに約一力月かかる▽入札時期の遅れによりコンクリートの基礎固めが冬場になり、乾燥に時間がかかる、などの理由で十二年四月の完成予定が六月までニカ月延長になった」と答弁。 質疑に続く反対討論では「介護保険のスタートに間に合わせるということで、三月に当初予算が認定されたぱかり。内部事情や予測のついた事態が原因で、わずかニカ月余りで修正しなけれぱならないのは間題だ」との発言があった。 審議の結果を受けて滝本信好町長は「議会とのコンセンサスを図りながらできるだけ早く再提案をして理解を求めたい」と話した。また、近藤次郎議長は「議員の質問に対して町当局の明確な答弁に欠けていたというのが否決の主な理由ではないか」と話している。 なお、このほかの案としては、町道の改良工事費、災害復旧工事費、人事異動による職員給与の調整などがあった。また、歳出では、福祉センター建設費の減額に伴う繰り入れ金、町債等の減があった。 | ||

時事間題をわかりやすく解説してくれるNHKの人気番組「週刊こどもニユース」のこぼれ話だ。経済間題を買い物から解き明かす際に、買い物に行く家族の設定を当初、母親と娘にしていた。しかし、放送ではこれを変更、父親と娘にした。理由は「買い物は女性の仕事という無意識のイメージを与えないため」らしい。
▼「男は仕事、女は家庭」という性別分業の観念は、女性の職場進出に伴い、ひと昔前と比べるならぱ薄れたと思う。今から九年前のいささか古いデータだが、十五歳以上の女性人口に占める女性労働力率は五○%で、五二%のイギリス、四六%のドィツと同じ水準だ。
▼とはいえ、「育児をしない男を父とは呼ばない」というコビーが話題を呼んだのは、育児や家事は女性の仕事と頭から決め込んでいる男性が少なくないことが背景の一つにあうつ。実際、私たちは、男の仕事・女の仕事それぞれにイメージする紋切り型の判断を持っている。社会心理学に関する本の中で紹介されている次の話がおもしろい。
▼少年と父親が自動車事故に巻き込まれた。父親は即死で、息子は瀕死の重傷。その子は救急車で病院に運び込まれ、高名な外科医が呼ぴ出された。しかし、その外科医は手術室に入るやいなや叫んだ。「私にはこの子の手術はできない。この子は私の息子だから」。
▼父親は事故で死んだはずなのに、といぶかしく思われるかもしれない。その疑問は、外科医と言えば男性、という思い込みから来ている。そう、この外科医は少年の母親なのだ。(Y)
会話
由良明人君は氷上養護学校高等部の二年生。障害が重度で休を動かすことが困難なため、担任の荻野正憲先生が週三日家庭を訪問して勉強を教えている。
春日中との交流会の日、明人君はベッドのまま車で移動し、車椅子で交流会に参加していた。私が車の中であいさつをしたとき、反応がないように見えたが、付き添ってきていたお母さんが「話していることは全部分かっているんですよ」と言う。
先生が側に寄って両手で明人君の左手を握る。「緑」。「赤」。反応を見ながら色の名前を挙げる。左手がわずかに意思通り動かせ、「ノー」なら左手がぴくりと動く。色は緑なら『あ、か、さ行』などと言葉をくくって表したもので、一語ずつ文字を探して会話をする。
この方法は家族と荻野先生が明人君と会話をするために編み出したそうだ。先生は「もう七年目の付き合いになるので、二文字ほどで大体何が言いたいか分かるんですけどね」と言う。
「冗談で突然英語を使ったりもするんです」とお母さん。『I'm
hungry(お腹がすいた)』を『いりぐんはむいあ』としかも逆さに言ったりね」。これを聞いて明人君もにかっと笑った。
九年前の六月二十日は朝人君が倒れた日。明人君はこう言った。「お父さん、お母さん、いつもお世話になってありがとう。今日は僕が倒れた日だね」。(徳舛)