丹波新聞 1999年(平成11年) 6月13日(日曜日)

丹波舞台に映画 河合雅雄氏の自伝基に 「森の学校」 来春、劇場公開
 丹波の森公苑長で、日本におけるサルを中心とした霊長類研究の第一人者である河合雅雄さん=篠山市出身=原作の自伝的小説が今夏、映画化される。映画の舞台が、河合さんの少年時代・昭和十年ごろの篠山であることから、故郷の篠山市と氷上郡で撮影の大部分が行われる予定。また、篠山市大山上出身で、京都市の東映などで活躍中の西垣吉春さんが監督を務めるほか、「地元の子どもたちを子役に」との計画もあり、〃丹波カラー満載〃の映画となりそうだ。
 この企画は、時代劇とともに教育映画でも活躍する監督の西垣さんが、「同郷の先輩である河合さんの原作を映画化したい」と長年温めていたもので、仕事伸間のプロデューサー、飯島博さんに話を持ちかけて実現した。
 映画のタイトルは「森の学校」(仮称)。原作は、篠山川で魚とりをしたり、近くの山にカプトムシ捕りに行った子どものころの思い出を描いた「少年動物誌」。河合さんの男ぱかりの六人兄弟が、友人とともに、豊かな自然を通して成長してゆくストーリー。
 八月下旬に撮影を始め、年内に終了。来春公開を予定している。教育映画的な側面を持たせながら、一般映画として劇場で公開する計画。
 丹波の森協会、関西経済連合会などで制作実行委員会を組織。これとは別に投資組合を作り、出資者を募る。予算は約二億円。一時間五十分程度の物語になるそうだ。
 また、河合兄弟を取り巻く子どもたちが大勢キャスティングされていることから、「丹波でオーディションを開き、子役を採用したい」とブロデューサーの飯島博さんは話している。
 飯島さんは、「子どもは、子どもの世界を持ち、自然を通して成長する。その姿を両親や地域の人が温かく見守っている。そんな様子を描き、観終わった後で、親子で話合えるような作品にしたい」と意気込んでいる。
 また、原作者の河合さんも「物理的に目然の素晴らしさを描き、自然保護を訴えるだけでなく、かつてのように、子どもが友達にもまれながら、『群れの中で育つ環境』を取り戻すような映画にしてもらいたい」と期待を寄せているそうだ。


 昨年阪神−巨人戦を観に行った時は、巨人のガルベスが審判にボールを投げつけて退場処分を食らったうえ、阪神の新庄が何でもない外野フライを片手で捕ろうとしてエラー、切符をくれた人には申し訳ないが、「草野球以下」と文句を一言いながら帰った。
▼もう一つ思つたのは、「巨人の豪華メンバーに比べて、阪神は何と貧相か」ということ。スコア・ボードには知らない名前ぱかり並んでいた。今年はそれが様変わり。オール・スター戦のファン投票上位を阪神の中心選手がズラリと占める。年俸の総計は下から二番目だそうだが、知名度は格段に上がった。
▼〃野村効果〃とは、こういうところにあるのだろう。キャンプから報道陣がどっと群がり、選手らも脚光を浴ぴるはめになった。白眉は〃新庄投千〃。いくら肩が良いと言っても、打者と二股とは、「監督は何を考えているのか」と思ったが、「投手の心理を読みながら打席に立てるようにするねらいだった」とは驚きだ。
▼〃ケガの功名〃という気もするが、ともかく新庄の三振はぐんと少なくなり、その分打率がアップ。すっかり調子に乗ってしまった。他の選手もしぶとくなって、盗里もバントもぐんと増加。接戦をものにしている。
▼丹波の少年野球のコーチが「昨年までは『阪神は参考にならない』と、、オリックスの試合を見せていたが、今年はやはり阪神」と話していた。選手のみならず、指導者にとっても参考にしたいのだろう。もっとも、野村のように手の込んだ指導法は、下手に真似たらそれこそケガのもとかも。(E)

  記者1年生

 大学の四年間を京都で過ごし、この春丹波に帰ってきた。そして、丹波新聞記者になって約三力月が過ぎた。
 先輩にネタをもらって、堅い選挙の取材から裏庭のキノコの取材までを無我夢中でこなし、数えてみると百五十本もの記事を書いていた。記者の仕事には「宝探し」のような一面がある。取材でなけれぱ出会えないような人と知り会えたり、聞けないような話が間けたりして、知らなかった丹波を知る毎日。それに、記事になる話はないかときょろきょろして生活しているので、見慣れた風景であっても、新しい発見をすることが多い。
 山の新緑がこれほど圧巻できれいだと感じた年はない。村芝居劇団を率いる自転車屋さん、ムッレ教室にひかれて移住してきた大学教授、「パンばかり焼いてる暇がない」パン屋さん等地元にこんなに面自いおっちやんがたくさんいるなんて思わなかった。そして誰かと話をすると、大低共通の知り合いが見つかるのも「宝探し」だ。
 丹波の情報だけを載せている週二回発行のメディア、「丹波新間」の役割とは何か。今のところ私は、「丹波の応援団」ではないかと思っている。読者の方からこんな葉書を頂いた。「地域に密着して、そこで生活する人々のさわやかな営みを取材し続けてください」。そんな仕事をしたいと思う。(徳舛)

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