丹波新聞 1999年(平成11年) 6月10日(木曜日)

氷上郡広域行政 チェック機能強化 副管理者と出納室置く
 氷上郡六町で構成し柏原町に事務所を置く氷上郡広域行政事務組合(管理者=足立梅冶・山南町長)の組合議会が八日、柏原町の氷上郡民会館で開かれた。元収入役の横領事件を受けて組織された「組織及ぴ事務改善調査特別委員会」(委員長=西田正敏・氷上町議長)からの答申を基にした規約改正により、新たに副管理者、出納室を設置したほか、新体制による正副議長や監査委員を選任した。
 注目される収入役については、柏原町の山本昇・収入役が兼任する。さらに一人による会計が横領事件の発生につながったとして、新たに出納室を設置。出納室長には市島町役場から前健康福祉課長の余田正之氏が出向。監査委員には学識経験者として青垣町の代表監査委員の大西政夫氏=東芦田=、議会推薦として市島町議長の宮本勉氏を選任した。
 また、組合の管理体制に問題があったとして、組合議員から町長を外し、管理者側と議員側に分かれることで、執行部とチェック機関を区別した。
 議会構成は、各町議会から3人ずつ選任された18人で構成、定数も16から18になった。管理者側は各町長の6人で構成し、管理者のほか副管理者を1人置き、参与を4人に増員。副管理者には十倉昭三・氷上町長が就任、吉田照三・市島町長、武田信一・青垣町長、梅垣降・柏原町長、滝本信好・春日町長の4人参与となった。
 また、議長には春日町議長の近藤次郎氏、副議長には青垣町議長の上山一雄氏をそれぞれ選んだ。元収入役の公金横領事件を受けて、これまでずさんだった組織の管理、監査にメスを入れ、特にチェック機能を強化した新体制でスタートした。
 足立管理者は、「特別委員会の答申を基に新体制になり、しっかりした組織になったと思う」とし、「心機一転、郡民の信頼に応えられる充実した組合にしていきたい」と話していた。


 「土佐の高知のはりまや橋で坊さんカンザシ買うを見た」。この歌が口ずさまれる機会は多いが、意味をせんさくする人は少ない。坊さんの名は純信。かんざしを贈った相手はお馬。幕末の当時は〃道ならぬ恋〃で、二人は離ればなれに追放された。
▼ここまでは史実だが、その後海を渡って鳥取の鹿野という所までたどりつき結ばれたという説を、以前聞いた。先月末、たまたま宿泊した浜村温泉で「隣り町が鹿野」と知り、この話を思い出して足を伸ばした。
▼由中鹿之介ゆかりという古城跡は、なかなかの構構。しかし純信の話など、ガイドプックには一行も出ていない。ちょうど通りかかった町の職員にたずねたら、「その話なら郵便局長が」と、案内してくれた。
▼局長さんによると、同町・長安寺にある墓石の前面に幕末頃の住職の名、裏面に何故か尼僧の戒名が刻んであり、共に土佐出身、また没年などつじつまが合うことから、先述の説が成立。十年ほど前に郷土史家が小説に仕立て上げた。「町おこしに」と創作舞踊ができ、ミュージカル祭の題材にという話まで出てきたが、「代々墓守をしている人からの抵抗で、残念ながら今は一とん挫」という。
▼長安寺にひっそりたたずむ墓石には、真っ赤な花が並んで供えてあった。草葉の陰から純信たちは「静かで幸せになった余生を、町おこしなどでほじくりだしてほしくない」と、思っているだろうか。それとも、「苦難の道だった土佐−因幡も、今は高速道でひとっ走り。私らの足跡を知ってほしい」と?(E)

  カブト虫相撲大会

 七月二十日の海の日に、篠山市の殿町公民館で「第一回カプートムシ相撲(すもう)大会」が開かれる。同地区総代の柴田勲さんが実行委員長になって、ルールを整備するなど準備を進めている。「何をそんなアホなことを」と思う人もいるだろう。でも、徹底的におもしろがる視点を忘れてはいけない。
 金魚のまち、奈良県大和郡山市で毎年夏に「全国金魚すくい選手権大合が開かれる。養殖業者らが「全国金魚すくい連盟」を作り、市の補助をもらって五年前から「村おこし」的に始めたものだ。当初、役場職員たちは「近所の小学生くらいしか来ないだろう」と思っていたそうだが、ふたを開けたら人気爆発申し込み者は今年で三千人。埼玉、鹿児島、はては海外からも参加者があるという。「九州の金魚すくい三姉妹」なんていう名人まで登場し、たいへん盛り上がっている。
 篠山市でも、市の商工観光課あたりが積極的にキャンペーンをはれぱいい。来年、大客院が完成したら、一番いい部屋を会場にし、開催日は、デカンショ祭の日に合わせてはどうか。サクラの名所もバレンタインデーも誰かが仕掛けなけれぱなかったもの。「村おこし」に都会から専門家を呼んでくるのもいい。「カプトムシで村おこし」〃地元〃の仕掛けを応援しない手はない。(足立)

 トップへもどる