丹波新聞1998年(平成10年)12月13日(日曜日) 一面見出し転載

この記事は丹波新聞社のご好意により転載させていただきました。

合併「市」でスタート 多紀郡住民に賛否両論

 町村合併で「市」に昇格する場合の人日要件を、「五万人以上」から「四万人以上」に引き下げる市町村合併特例法改正案が十一日、参院本会議で議決された。来年四月に合併する多紀郡四町は、これによって市としてスタートすることになり、近く四町合併協議会を開き、市にすることを確認する。市への昇格に、住民間では「イメージが良くなりへ企業活動にとって大きなブラス」と歓型する声や、「田舎が、丹波篠山のPR文句だったのに」ととまどう声も出ている。  以下丹波新聞をご購読ください

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丹波人now 大橋の水遣管に一役

オクダソカベ取締役技術本部長 宮本悦朗さん 京都府精華町在住
(みやもと・えつろう)一九三四年(昭和九年)市島町生まれ。柏原高、大阪工業大工学部機械工学科卒。五六年オクダソカベ入社。八四年から現職。
 観光客でにぎわう明石大橋の路面の下の部分に、本州側から水を送る水道管が通っていることは、案外知られていない。
 口径四五センチの二本の太い管だが、台風などでいくら揺れてもちぎれないょう、中央部で「ベローズ」という蛇腹の継ぎ手をはめ込み、伸ぴ縮みする仕組みになっている。
 この継ぎ手を製造したフレキシプル(伸縮自在)応用機器の専メーカ、オクダソカベ(東大阪市)は社員百七十人、年商三十五億円の中堅企業。宮本さんはここで技術面の陣頭指揮をしている。
 明石大橋の水道管は、普通の上下水道や電力、ガスや石油化学プラント向けの継ぎ手管などに比べて途方もなく大きいので、まっすぐの蛇腹だけではとてももたない。
 「三力月ほど寝る時間も惜しんで模型の実験を繰り返し、伸縮の吸収力をより大きくできるようにヒンジ構造の『ループ型』を考案しました」。た」という。
 現在は沖縄で建設中の沈埋(金属製の函を海底に沈め、つないで作る)トンネルの継ぎ手に取り、組んでいる。その前は、ガスを封じ込めた管を地下に通して高圧で電気を送る「管路気中送電線」の継ぎ手を開発。世界初のものぱかりで、「『そんなんできるかいなあ』と思うような仕事の連続だった」という。
 会社は本況の影響を全く受けないわけではないが、この分野の総合メーカは数少なく、独自の技術で他社の追随を許さないため、業績は安定している。
 「東大阪は町工場の集まりですが、実にユニークな専門メーカーがいっぱいあって、技術情報を交換しあっている。面自いところですよ」。
 「フレキシプル」の国内有数の専門技術者を自認する宮本さんは、原子力発電設備の技術や、配管設備の免震構造といった、様々の公的な基準作りにも参画。「休みの日も何だかんだと仕事を家に持ち帰り、家内にいやがられている。同窓会でリタイアした友だちから『お前もそろそろ趣味を作っとかんと、会社辞めてから困るぞ』と忠告されるんですが、『仕事が趣味』をなかなか打ち破れない」と苦笑した。
(外野栄吉)

丹波春秋

 先日、氷上中学校で模擬議会が開かれた。三年生のクラスが公民の授業のなかで試みたものだが、二十一世紀の氷上町の基本構想を提言しようというもの。「産業」「観光」「福祉」「環境」の分野から中学生らしいユニークな提言が目立ち、関心させられた。
▼模擬議会の内容には感心させられたが、一つ気になったことがあった。町長はじめ行政役の生徒と議員役の生徒の言動の違いだ。議員役の生徒が町長役の生徒を指さしながら「この件に関して行政はどう思っているのか」と強い口調で指摘すると町長役の生徒は「その件に関しては検討中です」とぽそり。
▼社会科の研究大会だったため、授業を見学していた他の先生らの笑いを誘っていた。生徒の側もやや〃ウケ狙い〃だったのかもしれないが、議員は自分の論理を強く主張し、行政はそれに対する建設的な考えがなく、少し頼りない。そんなイメージが感じ取れた。
▼担当教諭によると、生徒たちは自分の町のことをあまり知らないのだそうだ。この模擬議会も教科書に書いてある制度だけを学習するのではなく、一番身近な自分の町に感心を持ってほしいとの願いから取り組みがスタートした。
▼「政冶離れ」「無党派層」など政冶に開心のない人が増えているがご二十一世紀を背負うのは今の子供たち。何に対してもイメージが先行してしまう年頃でもある行政や議会関係者の姿が子供たちに頼もしく映った時、いつか大きな力となつて返ってくるはずだ。
(S)


兵庫県、京都府私立中、高校の99年度募集要項(丹波地区関係分)