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若狭町から望む |
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前日の金曜日はすっきりとした天候だったので、今日もそんなお天気を期待して舞若道を北へ
走る。小浜からいつもの道を走り、上中から国道303へ入る。熊川宿を過ぎると滋賀県になる。
天増川への道を左に見て寒風トンネルと抜けると頭上に2本の高圧線と巡視路マーク。今日は
この巡視路にとりついて武奈ヶ嶽へ登る予定である。
車を水坂峠の旧道ぞいに置き、先ほど走った303号線を西へ歩く。
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| 巡視路を歩く |
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鉄塔の標識 |
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ガソリンスタンドを過ぎたところに巡視路標識があり、そこから入っていく。しばらく谷沿いに歩く。
金属製の橋などがあり、よく整備された巡視路である。
やがて巡視路は谷から離れ、尾根へと登り、まもなく鉄塔に着く。先ほど歩いた303
号線を車が行きかっている。鉄塔に木の標識がくくりつけられ、「武神嶽」という文字が見える。以
後、同じような標識がところどころに出てくる。
鉄塔からは尾根の道である。しばらくは巡視路を歩く。二つの鉄塔を過ぎると巡視路ともお別れ。
しかし、道は明瞭で案じることはなかった。
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| ロープのある急登 |
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満開のヤマボウシ |
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P527への登りは急で、ロープが設置してある。これまで比較的なだらかな道だったのでたち
まち汗が噴き出る。
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イオナ展望台から武奈ヶ岳、二の谷山方面を望む |
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P527付近はヤマボウシの木がたくさんあり、南に展望が広がる。
「いい感じやねえ。」
二の谷山の向こうの大きな山は武奈ヶ岳のようだ。足もとには下草がなく、採石を敷いたような
感さえする。「イオナ展望台」という文字が書かれた白い杭が倒れている。このあたりの字から
名付けられたのだろうか。それにしてもヤマボウシが多いね。花がないとヤマボウシとはわか
らないが、山を白くするほどの木の多さには驚きである。
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山上の池、武神ヶ池 |
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展望台からしばらく行くと、平らなところに細い葉がたくさん出ている。あとで検索するとヒオウギら
しい。
足元にハナヒリノキが多くなりずっと続いている。周りの木も降雪のために根元が曲がり、三十三
間山や三重嶽の雰囲気に似ている。曲がった木の間は少し歩きにくいところもあり、ザックが枝に
引っかかる。
急な尾根を登っていくとなだらかな一見くぼ地のようなところに出る。奥を覗いてみると水面が見
える。これがもっさんが書かれていた山上の池か!池の周りにはモリアオガエルの卵塊がいくつも
ぶら下がっている。水の中にはおびただしいオタマジャクシ!そのほとんどは森の動物や鳥たちの
餌となり、来年ここで産卵ができるのは数えるほどしかいないだろう。池には武神ヶ池という名がつ
けられているようである。
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池から20分ほど歩くと、P749に出る。これから向かう武奈ヶ嶽が指呼の間。しかし、日本海側からの
風が山にあたり、ガスが次々と湧き上がってくる。残念ながら展望は望めそうにないなあ。そういえば、
GWに三十三間山を歩いたときも武奈ヶ嶽にはずっと雲がかかっていたっけ。
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シカの原付近 |
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細い尾根を登っていくとパッと視界が広がり、木のない草原にでる。三十三間山から轆轤山の
ような雰囲気である。振り返るとガスの中に先ほど歩いたP749が見え隠れする。その向こうは
ガスの中で見えず、イオナ展望台から見えていた比良の武奈ヶ岳や琵琶湖の姿もガスの中で
す。稜線は風が吹いて涼しく汗がひいていく。武奈ヶ嶽もすぐそこ。
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| 頂上 |
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曲がったブナ |
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草原から根曲がりの木の間を歩いていくと、最近整備された高島トレイルに合流する。この道
は昨年歩いている。そういえば杉山への道の看板があったね。
高島トレイルは最近整備された分水界ルートで、ガイドマップも発行されて近年人気の山とな
っている。高島トレイルと印刷された黄色いテープが長く垂れ下がり、去年の歩いたときの素朴
な山の雰囲気はなくなっている。
武奈ヶ嶽頂上にも高島トレイルの標柱が立っている。前回来たときは1本の標柱があっただけ
の静かな山頂だったのにずいぶんと賑やかになったものだ。
ガスは相変わらず日本海側からやってくる。じっとしていると寒いので、父たぬきは服を重ね着
している。少し早いがここでお昼にする。父たぬきが携帯でニュースを見ると、岩手・宮城で大き
な地震があったというニュースが流れている。山が大きく崩れた映像はひと事とは思えない。大
きな被害がなければいいが・・・。
霧が晴れないままで、展望は望めそうもない。風が吹くと頭上のナナカマドから白い花びらが落
ちてくる。一瞬、雪かと思ったほど。
「体が冷えてきたし、そろそろ下山しよか。」
武奈ヶ嶽からの登山道は高島トレイルである。黄色いテープが10m間隔で揺れている。ここに
も細いが根曲がりのブナ。
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| コアジサイ |
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トレイル分岐でTさんを見送る |
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展望を期待した南尾根はガスの中で何も見えない。足もとのコアジサイがせめてもの慰めで
ある。無線機から移動局のCQが聞こえる。応答してしばらくお話しする。
赤岩山の手前のピーク(Ca730)まで来ると標識があり、トレイルは南の尾根に向かってい
る。地図を広げて位置を確認していると赤岩山方面から単独男性。地元の方でトレイルを歩い
ておられるようだ。無線機を目ざとく見つけ、ご自分もアマチュア無線をしているとザックから無
線機を取り出してこられた。しばらく無線や山の話をしてお別れする。
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水坂峠への尾根から琵琶湖を眺める |
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Ca730からの尾根を下っていくと、水坂峠に下ることができ、車を置いたところにも近い。先
ほどまでとはちがい、こちらはテープが少ない。
Ca650付近は急で岩が張りだしてちょっとした展望所である。南にこれから歩く尾根が続き
遠くには琵琶湖が霞む。東の大きな山影は伊吹山か?すっかりガスの晴れた山々に暑さが
もどってきた。
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| 気持ちのいい道 |
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峠へ下りました |
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P620の平坦な山頂で一休みし、さらに下っていく。尾根の左(東)は植林、右は自然林。木漏
れ日が風に揺れる。
迷いそうな尾根の分岐には目印のテープがあるが、地図を確認しながら歩いていく。Ca330
を下った鞍部は深く掘れた峠で、東西に道が下りている。水坂峠はさらに登り返していかないと
いけないので、この峠から西へ下りることにする。 |
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| 峠から西へ下る |
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車に戻ってきました |
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気持のよい道がしばらく続く。谷に近くなると倒木で不明瞭になったので、棚田跡の残る谷へ下
りる。前方が明るくなったと思うと舗装路に出た。予想では車を置いたところからすぐの谷だと思っ
ていたが、出たところは旧303号線で、今は使われていない道路だった。
朝歩いた道を車まで戻る。帰り支度をしていると、下からロードに乗った若者が数人上がってく
る。全員が通り過ぎるのを待って出発する。
帰路、上中から振り返るとガスの切れた武奈ヶ嶽が大きく横たわっていた。 |
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